16日、大同生命SV.LEAGUE WOMEN(SVリーグ女子)のデンソーエアリービーズは、セッターの古市彩音(29)とデグズマン・ジュリア・メリッサ・モラド(29)、アウトサイドヒッターの佐藤吉野(22)とコネオ・カルドナ・アマンダ・ダニエラ(28)、さらに磯谷実紅(24)の5選手が今季限りで退団することを発表した。クラブ公式サイトが伝えている。
退団と同時に現役引退を表明したのは古市と佐藤の2選手。古市は、宇都宮大学を卒業後の2018年に群馬銀行グリーンウイングス(現・群馬グリーンウイングス)へ入団。5シーズン在籍した後、2023年にデンソーへ移籍した。在籍2シーズン目の今季はここまで出場機会に恵まれず、レギュラーシーズン(RS)を通して2試合のみでベンチ入りをした。
一方の佐藤は米沢中央高校を卒業後の2021年にデンソーへ入団。在籍4シーズン目となる今季はRSを通して8試合でベンチ入りし、合計1得点をあげている。
ジュリアは母国フィリピンでのプレーを経て2023年にデンソーへ入団。在籍2シーズン目となる今季はRSを通して13試合でベンチ入りし、サーブで1得点をあげている。
コロンビア出身のアマンダはイタリアやポーランドなど様々な国のリーグでプレーした経験を持ち、今季デンソーへ入団した。今シーズンはここまでチームの主力として活躍し、RSを通してチーム2位となる合計621得点を獲得した。
磯谷は筑波大学を卒業後の2023年にデンソーへ入団。在籍2シーズン目となる今季は9試合でベンチ入りした。なお磯谷は、2025ー26シーズンの韓国Vリーグ アジア枠トライアウト&ドラフト(韓国Vリーグアジア枠ドラフト)に参加し最終候補に残っていたが、惜しくも落選となっていた。
5選手はクラブ公式サイトを通じて以下の通りコメントを発表している。
■古市彩音
「日頃よりたくさんのご声援をありがとうございます。発表にもありました通り、今シーズンで現役を引退することを決めました。現役最後の2シーズンをエアリービーズという最高なチームの一員として過ごせたことを幸せに思います。私を受け入れてくださったエアリービーズの皆さん、そしてファンのみなさん、本当にありがとうございました!今週からクォーターファイナルが始まります。目指すところは『頂』です!最後までよろしくお願いします!!」
■佐藤吉野
「この度、2024-2025シーズンを持って、デンソーエアリービーズを退団し、現役引退することになりました。様々な意見があるとは思いますが、自分の中でも何度も葛藤し決断した答えです。私のバレーボール人生14年間は、どこを切り取っても全てが幸せでしたし、その中で出会ってくれた方達全員に感謝の気持ちでいっぱいです。そして、沢山の経験ができ、沢山の人と出会わせてくれたバレーボールにも感謝です。残り少ない時間ですが、最後までデンソーエアリービーズの一員として”頂”目指して頑張りますので、応援よろしくお願いします!」
■デグズマン・ジュリア・メリッサ・モラド
「デンソーは勤勉なスタッフ、素晴らしいチームメイト、そしてファンの皆様、2シーズンにわたる信頼、愛、そしてサポートに心から感謝しています。デンソーで学んだことはすべて、人としてもアスリートとしても、私の成長に大きく貢献してくれました。この経験はこれからも大切にし、今後の活動、特にフィリピンバレーボール界への貢献に活かしていきます。SVリーグシーズン終了後は、2025年フィリピン代表選考に集中する機会を得ますので、皆様の変わらぬご支援に心より感謝申し上げます。日本で一生の友人ができました。また皆様にお会いできるのを楽しみにしています!最後までデンソーエアリービーズへの応援をよろしくお願いいたします!」
■コネオ・カルドナ・アマンダ・ダニエラ
「私にとって、日本でプレーすること、特にデンソーでプレーすることはユニークな経験でありました。SVリーグでの、ハイレベルなバレーボールを体験できる素晴らしい機会でした。確かに、文化面でもスポーツ面でも多くのことを学びました。私はここにいる皆さんに、温かく迎えていただき、皆さん一人ひとりのこと、そしてこの国そのものについても少し知ることができたことに、とても感謝しています。ファンの方々からもたくさんの愛情をいただき、とても感謝しており、これからもずっと忘れません。デンソーがあらゆる分野で成長し続けることを心から願っています」
■磯谷実紅
「いつも沢山のご声援ありがとうございます。この度、デンソーエアリービーズを退団することを決めました。2シーズンという短い期間でしたが、ファンの皆様、最後までサポートして下さったスタッフ、関係者の皆様、個性豊かな仲間に支えられ毎日全力で自分らしくプレーする事が出来ました。とても恵まれた環境でバレーボールが出来た事に感謝しています。ファンの皆様、どんな時も共に戦って頂き沢山力を貰いました。本当にありがとうございました!まだまだ自分の力を信じ成長し続けるため、新しい環境で挑戦していきます。ひとりの選手として引き続き応援して頂けると幸いです。今後ともデンソーエアリービーズ共々、応援よろしくお願いします!」
また今回、退団が発表された5選手に加えてアウトサイドヒッターの東谷玲衣奈も、韓国Vリーグアジア枠ドラフトでGSカルテックス・ソウルKIXXに指名され、移籍が決まった影響で今季限りでの退団が発表されている。
RSを29勝15敗の4位で終え、チャンピオンシップのクォーターファイナルを控えるデンソー。退団や現役引退を発表した選手と共にSVリーグ女子の初代女王を目指す。