18日、V.LEAGUE WOMEN(Vリーグ女子)のリガーレ仙台はアウトサイドヒッターの栁下夏苗(29)、オポジットの佐藤麗奈(24)、セッターの石井愛莉(24)と鈴木美空(21)の4選手が今季限りで退団することを発表した。

 仙台はVリーグ女子のレギュラーシーズンを24勝4敗の2位で終え、プレーオフに進出したもののセミファイナルで信州ブリリアントアリーズに負けを喫していた。

 退団と同時に現役引退を発表したのは、栁下と石井の2選手。栁下は東北福祉大学を卒業後、2017年に山梨中央銀行へ入団し5シーズン在籍した。その後、2022年に仙台へ移籍。在籍3シーズン目の今季はチームの主力として活躍し、レギュラーシーズンとプレーオフのセミファイナルを通してチーム2位の総得点390点を獲得した。一方の石井は日本ウェルネススポーツ大学を卒業後、2023年に仙台へ入団。在籍2シーズン目となる今季は出場機会を得られなかった。

 佐藤は仙台大学を卒業後、2023年に仙台へ入団。在籍2シーズン目となる今季は多くの試合でスタメン出場を果たし、レギュラーシーズンとプレーオフのセミファイナルを通してチーム3位の総得点387点を獲得した。鈴木は仙台商業高校を卒業後の2022年に仙台へ入団。在籍3シーズン目となる今季は出場機会を得られなかった。

 4選手はクラブ公式サイトを通じて以下の通りコメントを発表している。

栁下夏苗

「いつもリガーレ仙台へのご声援ありがとうございます。この度、24-25seasonをもちましてリガーレ仙台を退団し、現役引退することを決断いたしました。沢山のご縁に恵まれながら、お世話になった仙台で再びバレーボールをさせていただけたことに心から感謝申し上げます。入団して3年、濃密であっという間の時間でした。どんな時でも変わらず温かいご支援・ご声援を送ってくださった皆さまに支えられながら、チームも私自身も歩み続けることが出来ました。また、この3年間でリガーレ仙台を知ってくれた方や応援してくれる方が増えていることも実感することが出来、バレーボールを通じて沢山の繋がりを作れたことを大変嬉しく思っています」

「私はどんな時でも真っ直ぐで不器用でなんでもそつなくこなすことが出来る人間ではありませんでしたが、チームが勝つために上手くなりたい、強くなりたいという一心で競技に打ち込むことが出来た時間はとても幸せで、これからもずっと宝物です。良いことばかりでは全くありませんでしたが、バレーボールを通じて多くの学びを得ることが出来ました。自身のなかで、リガーレ仙台で頑張れたら良いなと描いていた時間よりも少し早くなってしまい、この決断は決して簡単なものではありませんでしたが、様々な意見を頂戴するなかで、自分が自分らしく選手として納得してピリオドを打てるタイミングはここだろうと考え、出した結論です」

「最後になりますが、わたしがリガーレ仙台で活動するにあたり、日頃より沢山のご理解と温かいサポートを頂きました雇用先の㈱日専連ライフサービスの菅原社長、滝島副社長をはじめ役員・社員の皆さま本当にありがとうございました。そして、リガーレ仙台が活動するにあたりご尽力・ご支援を頂いている皆さま、選手への多大なサポートをしてくださっている関係者の皆さま、大変お世話になりました。これからはバレーボールで培ったことや、学んできたことを活かして、一社会人として成長すべく精進して参ります。今までありがとうございました」

石井愛莉

「今シーズンをもちまして引退する事を決断いたしました。何の実績も無い自分が無謀とも言える挑戦ではありましたが、リガーレ仙台に来て2年バレーを続ける事ができました。けして輝かしい姿を見せる事は出来ませんでしたが、私をここまで押し上げてくれた恩師、初志貫徹の言葉を胸に自分のバレーを貫き通してこれた事に悔いはありません。そして、バレーだけでなく沢山の出会い経験が出来た事、リガーレ仙台のチームメイトをはじめ、関係者の皆様、そして何よりこんな私でも応援してくださったファンの皆様には本当に心から感謝しています。今まで本当にありがとうございました」

佐藤麗奈

「日頃よりリガーレ仙台に温かいご声援をいただき本当にありがとうございます。この度、2024-25シーズンをもちましてリガーレ仙台を退団することに致しました。大学卒業からリガーレ仙台に入団させて頂き、初めはチームに着いて行けるか、リーグでコートに入ってプレーできるか不安でしたが、リガーレ仙台の優しいお姉さん方に沢山のことを教えてもらい、時には厳しくご指導して頂き、ここまで成長することが出来ました。そして、同期の3人には私が悩んで苦しかった時にずっと寄り添ってくれて、相談にも沢山乗ってくれて、励ましてくれて感謝の気持ちでいっぱいです」

「私にとってリガーレ仙台で過ごさせて頂いた2年間は、バレーボール選手としても、人としても成長をさせて頂き、沢山の事を勉強させて頂いた学びの場でした。何度も何度も壁にぶつかって、その度に色んな方々に助けられながらこの2年間過ごしてきました。仲間や事務局スタッフ、皆さんの支えがなければ自分はここまでやってこれなかったと思います。これからは今まで培ってきたものを活かして自分が選択した事を後悔しないように前に進んでいきたいと思います」

「また、試合に足を運び、沢山応援して下さったファンの皆様、そして、常日頃からリガーレ仙台を支えてくださったスポンサーの皆様、本当にありがとうございました。リガーレ仙台で素敵な先輩方、同期、後輩、スタッフ、応援してくださった皆様、雇用して頂いた(株)日専連ライフサービス様、に出会え2年間プレーが出来た事とても幸せに思います。本当にありがとうございました。チームは離れてしまいますが、今後ともリガーレ仙台への熱い応援よろしくお願い致します」

鈴木美空

「いつもたくさんの応援ありがとうございます!この度、24-25シーズンをもちまして、リガーレ仙台を退団することを決断しました。高校卒業から3年間、地元の宮城県でバレーボールができ、たくさんの方々に応援していただけことがとても幸せでした。今シーズンは皆様にユニフォームを着てプレーをしている姿をお見せできなかったことがとても悔しいですが、Vリーグという舞台で貴重な経験ができバレーボールを続けていて本当に良かったなと思います!リガーレは退団することを決めましたがまだ現役でバレーボールは続けます!引き続き応援してくださるととても嬉しいです。これからもリガーレ仙台と鈴木美空をよろしくお願いいたします!!」