※写真は2024年11月30日撮影©SV.LEAGUE

 大同生命SV.LEAGUE WOMENのチャンピオンシップ セミファイナル(SF)GAME1が25日(金)に行われ、パナソニックアリーナにて大阪マーヴェラスとデンソーエアリービーズが対戦した。

 Astemoリヴァーレ茨城とのクォーターファイナル(QF)を両日ストレートで制した大阪MVは、QFで埼玉上尾メディックスを下したデンソーを迎え撃つ。レギュラーシーズン(RS)を通して両チームが対戦したのは昨年11月初旬の第4節のみ。その試合ではデンソーが2連勝を飾っていた。久々の対戦となる今回、ホームの大阪MVは好発進を決めたいところ。一方のデンソーは、RSに続く勝利を掴み取れるか。

 大阪MVはアウトサイドヒッター(OH)に林琴奈と田中瑞稀、ミドルブロッカー(MB)に蓑輪幸と大山遼、セッター(S)に東美奈、オポジット(OP)にリセ・ファンヘッケ、リベロ(L)に西崎愛菜をスタメンに起用。

 対するデンソーはOHに石倉沙姫とアマンダ・コネオ、MBに横山真奈と麻野七奈未、Sに山口結可、OPにロザマリア・モンチベレル、Lに川畑遥奈をスタメンに起用した。

 第1セットの序盤、ディフェンスから切り返して両サイドのスパイクで得点するデンソーが一気にリードを奪う。以降はデンソーがダブルスコアまでリードを広げ、テクニカルタイム入る。中盤、流れを変えたい大阪MVは2枚替えを行うも反撃のきっかけを生み出せず。勢いに乗る横山のスパイク得点や堅いディフェンスを見せるデンソーは、主導権を渡さない。終盤もサイドアウトを重ね、リードを保ったデンソーがセットを先取する。

 続く第2セットは、麻野のサービスエースから勢い付いたデンソーが先行する入りとなる。食らいつく大阪MVはスパイク決定率の上がらない林をOH志摩美古都に変更する。一時は11ー11の同点となるも、再び麻野のサーブからデンソーがブレイクに成功し、前に出る。互いに2枚替えを行った中盤、本来のプレーが出始めた大阪MVはじわじわと点差を縮めていく。20ー20で同点になると、その後は点を取り合う展開に。終盤までMBを積極的に使い続けたデンソーが、最後はアマンダのスパイクで得点し第2セットを取り切る。

 大阪MVがスタートから志摩を起用した第3セットは序盤、一進一退の攻防となる。拮抗した展開のまま入った中盤、好調な横山のクイックやサービスエースでデンソーが均衡を破る。その後もボールを落とさないデンソーは、麻野の2連続ブロックポイントで5点差までリードを広げる。20点以降に麻野のクイックをブロックしてみせるなど食い下がる大阪MVだったが、デンソーに傾いた流れを引き寄せることが出来ず。最後はこの試合を象徴する横山のクイックで得点したデンソーが第3セットを取り、ストレート勝利を飾った。

 横山と麻野のMB陣がクイックだけでなくサーブやブロックで大活躍、山口の的を絞らせない多彩なトスワークも輝き、デンソーがレギュラーシーズン優勝を果たした大阪MVとのSFで好スタートを切った。次戦のGAME2は26日(土)に同じく大阪MVのホームで行われる。

■試合結果

大阪マーヴェラス 0ー3 デンソーエアリービーズ

第1セット 20ー25
第2セット 23ー25
第3セット 19ー25