25日、V.LEAGUE WOMEN(Vリーグ女子)のブレス浜松は、リベロの西行米(24)とミドルブロッカーの丸山莉佳(26)が今季限りで現役を引退することを発表した。クラブ公式サイトが伝えている。
ブレス浜松は今季、Vリーグ女子のレギュラーシーズン(RS)で優勝を果たしたものの、その後のプレーオフ ファイナルで敗れ、新生Vリーグ初代女王の座を逃していた。
西行は日本体育大学を卒業後の2023年にブレス浜松へ入団した。キャプテンを務めた今季はチームの正リベロとして活躍。RSを通してサーブレシーブ成功率では72.7%でリーグ1位に輝き、2シーズン連続のサーブレシーブ賞を受賞した。
丸山は松蔭大学を卒業後の2021年にブレス浜松へ入団した。在籍4シーズン目となる今季はRSを通して11試合でベンチ入りし、合計7得点を獲得。プレーオフのセミファイナルとファイナルでもベンチ入りを果たした。
2選手はクラブ公式サイトを通じて以下の通りコメントを発表している。
■西行米
「今シーズンで引退することを決断しました。2シーズンという短い時間でしたが、温かいご声援を本当にありがとうございました。大学の4年間レギュラーという立場やリベロというポジションから離れていた中で、ブレス浜松に来てもう一度そのポジションに挑戦することができて本当に楽しかったです。何よりこの2年間の技術向上は正直、自分でもビックリするくらい成長できたと思います。そして、何より2年連続で個人賞を受賞できたこと本当に嬉しく思います。特に今シーズンは、キャプテンとなり日々試行錯誤しながら必死にチームと向き合った1年になりました。キャプテンになりたての時はファンの皆様にもご心配をおかけてしまうほど、今までの自分を見失っていました。そんな中でも皆様が『マイならできるよ!頑張れ!』と温かいお言葉をかけてくださったこと感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます」
「そして、当時では考えられないほど自分らしさを取り戻し、チームも大きな変化を出すことができたシーズンになったと思います。チームメイトが私の想いを形にしてくれてチームとしても過去最高成績を残すことができたことを本当に誇りに思います。また、今シーズンは今まで以上に試合数も増え、ホームゲームも沢山ありました。どこの会場にもブレス浜松の応援団は来てくれて、特にホームゲームでは体育館をブレスカラーに染め続けてくださり本当に嬉しかったです。私にとって応援の力は『いつも以上の力を発揮できる最強の武器』です。日々の練習の成果や成長を皆様に見守って頂けたこと本当に幸せに思います。こんなに温かいファンの方々に支えてもらいながらプレーできたことは、私のバレーボール人生にとってかけがえのない宝物です」
「今シーズンの後半はコートに立てる時間も短くなり正直苦しかったです。しかし、どんなときも私を励まして下さったこと、コートの外で仲間に声をかける姿を褒めてくださったこと、コートにまた私が戻るのを待っていてくださったこと本当に嬉しかったです。しかし、最後までご期待に応えることができず情けなく悔しいです。この悔しさは最後の黒鷲旗で取り返したいと思います。最後まで私のことを支えて下さい。よろしくお願い致します。最後にはなりますが、ここまで共に戦い抜いたチームメイト・スタッフ、全試合応援に来てくれた家族、ブレス浜松の応援団の皆様・ファンの方々、勤務先の方、相談に乗って前を向かせてくれた心強い過去の仲間たち、応援に来てくれた友人、私に関わってくださった皆様のおかげで悔いなく約18年間のバレーボール人生に終止符を打つことができます。残り1大会、最後まで私らしく戦いますので是非、最高の応援をよろしくお願い致します。そして、これからもブレス浜松への熱い応援よろしくお願い致します!本当にありがとうございました!!!!!」
■丸山莉佳
「今シーズンで引退することを決断しました。ブレス浜松に入団して4年間本当にたくさんの応援ありがとうございました。恵まれた環境で大好きなバレーボールと向き合えたこと、チームのみんなと勝利に向かって毎日の練習、トレーニングに全力で取り組んだこと、本当に1日1日がすごく楽しく、とても濃い時間を過ごすことができました。これも全てご支援いただいている皆様、応援してくださっている皆様のおかげです。本当にありがとうございました。もちろん楽しいことばかりではありませんでしたが、信頼できる仲間と一緒に乗り越え自分自身成長できたなと思う4年間でした」
「仕事とバレーボールの両立というところでは職場の皆様にもたくさんのご迷惑をおかけしてしまったのですが、練習に向かう前、試合に行く時に「いってらっしゃい」、「頑張ってね」と声をかけていただいたことが本当に自分自身の力になっていましたし、温かく受け入れてくださったことに感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。中学生からバレーボールを始めて、憧れのVリーグという舞台でプレーできたこと本当に幸せに思います。今までずっと支えてくれた家族、恩師、チームメイト、スタッフの方々、そしてファンの皆様、本当にありがとうございました。黒鷲旗がラストの大会になるので、悔いのないよう残りの日々バレーボールと全力で向き合いたいと思います!最後になりますが、この4年間、皆様の応援のおかげで走りきることができました。ホームゲームのブレスカラーで染まった体育館は忘れることのできない景色で、こんなにも皆様に愛されているチームでバレーボールをできたことは私の誇りです。今までの経験を活かし、これからも日々成長していきます。たくさん応援本当にありがとうございました。引き続きブレス浜松の応援よろしくお願いします」
2選手は5月3日(土)からAsueアリーナ大阪で開催される黒鷲旗JVA第73回全日本男女バレーボール選抜大会で、現役最後の公式戦に挑む。