大同生命SV.LEAGUE MENのチャンピオンシップ セミファイナル(SF)GAME3が27日(日)に行われ、Asueアリーナ大阪にてサントリーサンバーズ大阪とウルフドッグス名古屋が対戦した。
GAME1では2セットダウンから巻き返したWD名古屋がフルセットを制して勝利。続くGAME2では後がないサントリーがストレートで下し、決勝進出をかけた準決勝は最終GAME3に持ち越された。
サントリーはアウトサイドヒッター(OH)にアレクサンデル・シリフカと髙橋藍、ミドルブロッカー(MB)に小野寺太志と鬼木錬、セッター(S)に大宅真樹、オポジット(OP)にドミトリー・ムセルスキー、リベロ(L)に藤中颯志をスタメンに起用。
対するWD名古屋はOHに水町泰杜とティネ・ウルナウト、MBに傳田亮太と山崎彰都(本来はOH)、Sに深津英臣、OPにニミル・アブデルアジズ、Lに渡辺俊介と市川健太をスタメンに起用し、両チームが前日のGAME2と同じ布陣で挑んだ。
第1セット序盤、WD名古屋は水町のサービスエース、サントリーは髙橋のサーブターンでブレイクを取る。お互いに流れを掴み合い、拮抗した展開に。サイドアウトの攻防が続く中、サントリーの攻撃をブロックで仕留めて3連続ポイントを奪い、11ー13と前に出たのはWD名古屋。さらにチームを勢いづけるようにニミルの強烈なサービスエースが飛び出し12ー16と点差を広げる。しかし簡単にはWD名古屋を走らせないサントリー。徐々に点差を縮め、ムセルスキーがサービスエースを取るとついに20ー20の同点に追いつく。そこからサイドアウトの応酬となるが、先行するWD名古屋のニミルがサーブで崩し22ー24でセットポイントを握ると、最後も強烈なサーブでサントリーのレシーブを吹き飛ばして25点目を獲得し、WD名古屋がまず先取する。
第2セットはスタートからお互いに粘りの守備を見せ好ラリーが続く。序盤、ニミルのスパイクを小野寺が、水町の攻撃をムセルスキーが連続でシャットアウトし、サントリーが5ー2と前に出る。このセット序盤からWD名古屋の攻撃をブロックで止めているサントリーが中盤でもその力を発揮し、14ー9と突き放していく。しかしWD名古屋も長いラリーをものにし、ニミルのサーブターンで6連続ポイントを奪うと16ー15の1点差に迫る。シリフカのブロックポイントでようやく悪い流れを切ったサントリー。
直後にムセルスキーがサービスエースを取れば、今度は水町がお返しし、両チームともに一歩も引かない。1点差を追いかけていたWD名古屋はニミルがブロックでムセルスキーを止め、さらに直後のラリーを制すと22ー21と逆転し前に出る。しかしここで集中力を切らさないサントリー、WD名古屋のダブルコンタクトの反則で24点目を獲得しブレイクすると、最後は1セット目途中から鬼木に代わって入ったMB佐藤謙次がサービスエースを決め25点目をとり、セットを取り返す。
重要な第3セット、序盤は一進一退の攻防に。サイドアウトの応酬となる中、WD名古屋がニミルのサーブでサントリーの守備を崩し前に出たかと思えば、サントリーのムセルスキーがサービスエースで取り返しそこから3連続ポイントを奪い12ー10とリードする。中盤、サントリーはボールのインアウトのチャレンジに成功し、そこから勢いづいて一気に20点にのせる。追いかけるWD名古屋は要所でサントリーのブロックに捕まり流れに乗れない。しかしサントリーにセットポイントを握られた場面でリリーフサーバーで入った高梨健太がサービスエースを決める。そこで流れを掴んだWD名古屋が連続ポイントを決め、じわじわと追い上げる。苦しめられたサントリーだったが、最後はシリフカがブロックアウトを決めてなんとか25点目を取り逃げ切ると、勝利に王手をかける。
WD名古屋にとって後がない第4セット、スタートこそリードをつけられたものの、サントリーの攻撃を1度で決めさせず拾って攻撃につなげたWD名古屋が逆転。さらにニミルの弾丸サービスエースで6ー9と前に出る。しかし簡単に流れを渡さないサントリーはシリフカのサーブでブレイクし同点に追いつく。中盤はお互いに譲らず一進一退の攻防が続く。しかしムセルスキーを攻撃の中心に組み立て、終盤にサーブで崩しブレイクを成功させたサントリーが21ー19と2点のリードに。追い上げたいWD名古屋だったが攻めたサーブがアウトになり、サントリーにラリーを制されるとマッチポイントを許す。それでもこの場面でニミルがサーブで崩し得点、サントリーに24ー22の場面でタイムアウトを取らせる。その明け、サントリーはラインの踏み越しの反則を取られ、さらにニミルの強烈なサービスエースがサントリーを襲い24ー24のデュースに。
そして、一度ウルナウトのスパイクがアウト判定されサントリーの得点になるが、チャレンジ成功でひっくり返りWD名古屋がセットポイントを握ったと思われた。が、その直後のニミルのマナーでレッドカードがWD名古屋に与えられ、サントリーにも1点追加で26ー26の同点に。試合が再開された直後のWD名古屋のスパイクがアウトになると、最後はシリフカがブロックアウトを取り、28ー26でサントリーが制し、セットカウント3-1で勝利を飾った。
両チーム高いレベルのプレーを見せ、粘り強くボールを繋ぎサーブで相手にプレッシャーを与え、白熱した激闘になった準決勝GAME3。最後までどちらが勝ち切るか分からない試合展開となった。第4セット、一度はマッチポイントを握られながら追い上げを見せたWD名古屋の猛攻も見事だった。
今試合に勝利したサントリーは、決勝進出が決まった。決勝戦のカードはレギュラーシーズン(RS)2位のサントリーと4位のジェイテクトSTINGS愛知 。SVリーグ初代王者の座をかけて、東京の有明アリーナにて開催される決勝戦GAME1は5月3日(土)12:10試合開始だ。
サントリーサンバーズ大阪 3ー1 ウルフドッグス名古屋
第1セット 22ー25
第2セット 25ー23
第3セット 25ー22
第4セット 28ー26