28日、大同生命SV.LEAGUE WOMEN(SVリーグ女子)の群馬グリーンウイングスが、5月31日付で齋藤真由美氏(54)が監督を退任することを発表した。クラブ公式サイトが伝えている。

 V.LEAGUE DIVISION2 WOMEN(V2女子)所属の2022年から群馬の監督としてチームを指揮してきた、元日本代表の齋藤氏。2024ー25シーズンにはSVライセンスを取得し、新生SVリーグでシーズンを戦った。2024年10月に開幕してから白星をあげられず苦しんでいたが、2025年3月16日に行われたクインシーズ刈谷との対戦で初勝利を掴むと、リーグ終盤でその勢いを増し、着実に勝利を重ねていった。

 結果としては5勝39敗の最下位で今シーズンを終えたが、終盤に手にした勝利は多くのファンに勇気をもたらした。3年間、監督としてチームを率いた齋藤氏だったが、5月31日付で退任することが決定。新監督には今季ゼネラルマネージャーを務めていた坂本将康氏(50)が就任することが決まっている。

 監督を退任した齋藤氏だが、今後はゼネラルマネージャーとして群馬を引き続き支えていくとしている。今回の発表にあたり、2名はクラブを通じてコメントをしている。

■齋藤真由美氏
「このたび任期満了となりますため役職を退任することになりました。監督としての3年間皆様からの温かいご指導ご高配を頂き心より感謝申し上げます。楽しくも、苦しくもあった数々の経験や多くの方々との出会いと良い思い出は私の財産となりました。群馬グリーンウイングスのこれからの未来が素晴らしいものでありますように。そして私も微力ながら群馬グリーンウイングスと地域の皆様に貢献できるよう全力を尽くしてまいります。ハートはエンジン!本当にありがとうございました」

■坂本将康新監督
「このたび、地域の皆様に支えられ、50年という歴史を持つ群馬銀行バレーボール部の系譜を継いだグリーンウイングスの監督を拝命いたしました、坂本将康と申します。まず最初に、どんな時も私たちを信じ、声を枯らして応援してくださるファンの皆さま、力強く支えてくださるスポンサー企業の皆さま、そして温かく見守ってくださる地域の皆さま、心より御礼申し上げます。いま改めて、この伝統あるチームの舵を取るという責任の重さを、胸に感じております。長きにわたり、情熱と努力を注いでこられた歴代の監督、選手、そして支えてくださったすべての方々の想いをしっかりと受け継ぎ、未来へとつないでまいります」

「初参戦となったSVリーグ、私たちは悔しい思いを何度も味わいました。なかなか勝ち星を積み上げることができず、もがき続けたシーズンでした。しかし、皆さまの熱い声援が、選手たちを、スタッフを、そしてチーム全体を押し上げてくださいました。その結果、5勝を挙げることができました。苦しい中でも掴んだこの5つの勝利は、選手たちの努力の結晶であると同時に、どんなときも背中を押し続けてくださったファンの皆さま、温かく支えてくださった地域の皆さま、そしてスポンサー企業の皆さまの存在なくしては成し得なかったものです」

「この想いを大切にし、皆さまにもっと喜んでいただき、『このチームがあって良かった』『応援してきて本当に良かった』『グリーンウイングスのバレーは最高だ!』と誇りに思っていただけるチームを目指し全力で覚悟を持って挑んでまいります!どうぞこれからも変わらぬご支援、ご声援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます」