[写真]=Volleyball World

 イタリアのセリエAに所属するターラントは日本人セッターの山本龍(24)が入団することを発表した。28日にクラブ公式サイトが伝えている。

 山本は強豪の洛南高校、東海大学を経て、サントリーサンバーズ(現・サントリーサンバーズ大阪)に入団したものの、出場機会を求めて1シーズンのみで退団すると、2023ー24シーズンはルーマニアに渡りディナモ・ブカレストでプレー。2023年には日本代表にも選出されパリ五輪予選やアジア選手権にも出場した。2024ー25シーズンにはギリシャのアオンズ・ミロンに移籍し、チームのプレーオフ進出にも貢献していた中、2025ー26シーズンはターラントでプレーすることが決まった。

 ターラントは今季のセリエAレギュラーシーズンで4勝18敗と大きく負け越し、最下位の12位で終えたことでセリエA2への降格が決定している。山本の入団により来季はA2で優勝を飾り、再びA1の舞台に戻ることができるのか、期待がかかる。

 山本とアントニオ・ボンジョヴァンニ会長のコメントは以下の通り。

■山本龍

「由緒ある歴史を持つチームに加入できることを大変光栄に思います。バレーボールが盛んなイタリアでプレーできることは私にとって大きな誇りであり、熱意に溢れています。A1昇格という大きな目標達成のため、日々全力を尽くします。そして、試合を重ねるごとにチームを勝利に導くセッターになれればと思います」

■ボンジョヴァンニ会長

「山本龍選手をターラントのバレーファミリーに迎えることができ、大変嬉しく思う。歴史と伝統に彩られたターラントという街を選んだ彼の選択は、私たちにとって大きな誇りだ。才能溢れる日本人選手の加入は、私たちのスポーツプロジェクトに技術的な付加価値をもたらすだけでなく、バ​​レーボールへの情熱によって繋がる、遠い文化間の美しい架け橋となることを強く信じている。山本選手は、その才能、プロ意識、そしてチームスピリットで、きっとファンを魅了してくれると確信している」