30日、セリエA男子のプレーオフ3位決定戦第1戦が行われ、石川祐希が所属するペルージャはピアチェンツァと対戦した。
レギュラーシーズン(RS)を2位で終えたペルージャは、3戦先勝方式で行われるプレーオフの準々決勝を危なげなく勝ち進むと準決勝ではRS3位のチヴィタノーヴァと対戦。第1戦と第2戦で2連勝したものの、そこから巻き返したチヴィタノーヴァに逆転負けを喫し、惜しくも決勝進出を逃して、ピアチェンツァとの3位決定戦にまわることになった。
第1セット、石川はベンチからのスタートとなった。序盤から取っては取られの展開が続いたこのセット、大きな点差がつかないまま中盤へと入った。ペルージャは13ー13の場面からミドルブロッカーのセバスティアン・ソレの2連続ブロックポイントで前に出ると、セッターのシモーネ・ジャネッリがサーブに回った場面で連続ブレイクに成功し22ー14と大幅にリードした。
その流れのままペルージャが取り切るかと思われたこのセットだったが、ピアチェンツァも反撃を開始。5連続得点で22ー20とすると、23ー23でその背中を捕らえた。デュースとなったこのセットは30点台まで到達したものの、最後はピアチェンツァのミスとアウトサイドヒッター(OH)のカミル・セメニウクのサービスエースで得点し、第1セットは37ー35でペルージャが先取した。なお、石川は22ー18の場面でオポジット(OP)のワシム・ベンタラに替わってコートに入ったものの得点はなかった。
第2セット、序盤から安定した戦いを見せたペルージャが10ー5とダブルスコアにすると、その後は一度もピアチェンツァにリードさせることなく試合を進めた。20ー13と大きくリードした状態で20点台に乗せたペルージャは、OHのオレフ・プロトニツキーのスパイク、ベンタラのスパイクで得点すると、最後はピアチェンツァのサーブがアウトとなり25ー18で第2セットもペルージャが奪った。
第2セットとは異なり、第3セットはピアチェンツァがリードする立ち上がりとなった。このセットで試合を決めたいペルージャは追い上げを見せるも、追いつくことはできずに中盤の戦いへと入った。17ー14の場面からセメニウクやプロトニツキーのスパイク、ピアチェンツァのミスで一点差まで詰め寄るも、再び点差を広げたピアチェンツァが先に20点台へ乗せた。終盤、石川がリリーフサーバーとしてコートに立つも得点とはならず、最後はペルージャのミスで25点目を取ったピアチェンツァが25ー19でこのセットを奪い返した。
第4セット、リズムを掴んだペルージャが得点を重ね序盤から点差を離す入りとなった。中盤、15ー8と一時7点差としたペルージャは、追い上げられる場面がありながらも終始リードを保ったまま試合を進め、4点リードして20点台へと乗せた。第3セット同様リリーフサーバーで登場した石川は、相手のミスを誘いブレイクに成功。最後はピアチェンツァのOPユーリ・ロマノのスパイクがミスになり25点目を取り、25ー18でこのセットを奪い勝利となった。
石川はこの試合第1セットにベンタラとの交代、第3セットと第4セットにリリーフサーバーとして出場したものの、得点はなかった。この試合に勝利したペルージャは次戦、5月3日(土)27:30より3位決定戦第2戦を戦う。
■試合結果
ペルージャ 3ー1 ピアチェンツァ
第1セット 37ー35
第2セット 25ー18
第3セット 19ー25
第4セット 25ー18