[写真]=Lega Pallavolo

 4日(土)にセリエA男子のプレーオフ5~10位決定戦の準決勝が行われ、大塚達宣が所属するミラノはヴェローナと対戦した。

 レギュラーシーズン(RS)6位のミラノはプレーオフに進出したものの、準々決勝でRS3位のチヴィタノーヴァに敗れ、5位~10位決定戦にまわっていた。総当たり戦を3勝2敗の2位で終え、1戦先勝のトーナメント形式で開催される準決勝に進んだミラノは、同じく3勝2敗だが失セット数の差で3位通過したヴェローナとホームで対戦した。

 大塚がスタートから起用された第1セット、オフェンスで力を見せるミラノが先行する入りとなる。一時は14ー14で同点に追いつかれるも、中盤から終盤にかけてリードを保つミラノ。最後は40歳のベテランアウトサイドヒッター(OH)マテイ・カジースキのサービスエースで、セットを先取する。大塚は攻撃機会こそ少ないものの終盤、託されたトスを得点に。安定したサーブレシーブや懸命なつなぎなど守備でチームに貢献した。

 続く第2セットは大塚がブロックアウトで先制点を決めるも、序盤はサーブから勢い付いたヴェローナにリードを許す。しかし、粘り強いディフェンスからラリーを制して流れを掴んだミラノは連続得点し、9ー9で追いつく。サービスエースとブロックポイントで逆転に成功したミラノは中盤、その差を最大7点まで広げる。その後も流れを変わらず、ミラノがセットを連取する。

 第3セットもコートにはスタートから大塚の姿が。序盤は、コート外から戻ってきたボールをセッターのパオロ・ポッロがスパイクで得点にするというビッグプレーの飛び出したミラノがリードする。大塚は相手ブロックを利用したスパイクでの得点や、強烈なサーブでブレイクを演出する。中盤も主導権を握っていたミラノだが終盤に差し掛かった場面、OHノウモリ・ケイタを中心にヴェローナが息を吹き返す。先にマッチポイントを握ったミラノだったが、デュースに持ち込まれるとケイタの強烈な連続サービスエースでセットを奪われる。

 第4セット、猛攻を見せるヴェローナがリードする入りとなる。サーブで崩される場面が増え、スパイクもブロックに阻まれた大塚はベンチに下がることに。アクシデントがあったのかベンチで足を治療する場面もあった。セット中盤もヴェローナの勢いは止まらず、リードを広げていく。ミラノも追い上げを見せ点差を縮めるも、追いつくことはできず。ヴェローナがセットを取り切り、試合は最終第5セットへもつれることに。

 運命の第5セット、大塚はそのままベンチスタートとなった。序盤は互いに譲らず一進一退の攻防に。中盤、連続得点で前に出たミラノは10点以降もリードを保ち、第5セットを奪取。フルセットの末に勝利を収めた。

 2セット先取からフルセットまで持ち込まれたミラノだったが見事勝利し、来シーズンのCEVチャレンジカップの出場権をかけた決勝へと進むことに。大塚はパフォーマンスを維持することできずに途中交代し、得点は5得点に留まった。

 次戦、プレーオフ5~10位決定戦の決勝は5月11日(日)0:30より行われる。相手はパドヴァとの準決勝を勝ち上がった総当たり戦1位のモデナだ。

■試合結果

ミラノ 3ー2 ヴェローナ

第1セット 25ー22
第2セット 25ー19
第3セット 24ー26
第4セット 20ー25
第5セット 15ー11