[写真]=須田康暉 ※写真は2025年5月5日撮影

 大同生命SV.LEAGUE MEN(SVリーグ男子)のチャンピオンシップ ファイナルGAME2が5日(月)に行われ、LaLa arena TOKYO-BAYにてサントリーサンバーズ大阪とジェイテクトSTINGS愛知が対戦した。

 V.LEAGUE DIVISION1 MENで優勝を果たし連覇を狙うサントリーと、レギュラーシーズン4位通過ながらも見事ファイナルの舞台まで上り詰め5年ぶり優勝を目指すSTINGS愛知の対戦。GAME1では30点を越えるセットも飛び出す白熱の展開に。強力なサーブをコンスタントに打ち続け、抜群の組織力で上回ったサントリーが先勝した。

 そして迎えるGAME2。サントリーがこの試合を制すれば初代王者が決定。一方のSTINGS愛知にとっては、優勝への望みをつなぐ絶対に落とせない一戦。新リーグを制し歴史の扉を開くのはどちらのチームか。

 サントリーはアウトサイドヒッター(OH)にデアルマス・アラインと髙橋藍、ミドルブロッカー(MB)に小野寺太志と佐藤謙次、セッター(S)に大宅真樹、オポジット(OP)にドミトリー・ムセルスキー、リベロ(L)に藤中謙也と喜入祥充の2枚をスタメンに起用。

 対するSTINGS愛知はOHにトリー・デファルコとリカルド・ルカレッリ、MBに髙橋健太郎と村山豪、Sに関田誠大、OPに宮浦健人、Lに小川智大をスタメンに起用した。

 第1セット、STINGS愛知のMB髙橋健太郎のブロックで好スタート。ルカレッリにトスを集め主導権を握ろうとするが、サントリーも黙っていない。S大宅がセンターのクイック攻撃を交えた幅広い攻撃を展開し大エース、ムセルスキーと髙橋藍の攻撃を軸に応戦。互いにサーブで攻め合うもサイドアウトが続き、なかなかブレイクを起こせない展開が続く。STINGS愛知のスパイクミスでマッチポイントを先にサントリーが握るが、OP宮浦がストレートに鋭いスパイクを決めデュースに。その後も互いに打ち合いになるも激しいラリーの末、相手のブロックフォローが返ってきたボールを、チャンスを逃さず髙橋藍が決めきり先にセットをサントリーが取った。

 第2セット、序盤からサントリーがブロック得点を連発し主導権を握る。第1セット目と同様にムセルスキーと髙橋藍の攻撃で着実に点差をつけていく。STINGS愛知はミドルを交えた攻撃をしていくも相手の高いブロックと堅守に阻まれなかなか点差を縮められない。髙橋藍のコントロールショットのサーブでエースを取り、チームにさらに勢いづいたサントリーはリードを保ったまま試合を進める。最後は相手のサーブミスでセットを連取した。

 後がないSTINGS愛知、第3セットは一進一退の緊迫した展開に。激しい打ち合いの中、互いに相手の攻撃を拾い合うラリーが繰り広げられる。その中で一歩前に出たのはSTINGS愛知。ブレイクに成功し、さらに点差をつけようと試みる。対するサントリーは流れを打ち切るべくリリーフサーバーでアレクサンデル・シリフカを投入。この采配が見事にハマり、同点に追いついたことで試合は再び白熱する。終盤、観客が沸く大宅のディグが繰り出されムセルスキーがスパイクを打ち込むも宮浦が素晴らしいレシーブを上げてみせるが得点にはつながらず。互いに見ごたえあるラリーが繰り広げられたが、最後はサントリーが相手のスパイクを2連続であげてみせ、ムセルスキーが2段トスを打ち切りセットを取った。

 GAME1に続く白熱した試合展開となったが、第2セットで流れを掴んだサントリーが抜群の組織力と守備力を見せストレートでSTINGS愛知を破り2連続の優勝と新リーグ初代王者に輝いた。

■試合結果

サントリーサンバーズ大阪 3ー0 ジェイテクトSTINGS愛知

第1セット 29ー27
第2セット 25ー16
第3セット 25ー22