[写真]=金田慎平

 8日、『リクルートスタッフィングpresents 大同生命SV.LEAGUE AWARDS 2024-25』が行われ、ウルフドッグス名古屋のニミル・アブデルアジズがレギュラーシーズンMVPなど合わせて6つの賞を獲得した。

 WD名古屋はレギュラーシーズンを35勝9敗の3位で終え、チャンピオンシップに進出した。広島サンダーズとのクォーターファイナルを勝ち上がったWD名古屋だったが、サントリーサンバーズ大阪とのセミファイナルで敗退。年間最終順位は4位となった。

 そんなチームをけん引したのはオポジットのニミルだった。ニミルはレギュラーシーズンを通して総得点1位の1181点でトップスコアラー、アタック決定率1位の57.5%でトップスパイカー、サーブ効果率1位の17.7%でトップサーバーに輝き、驚異の個人賞三冠を達成した。

 ニミルは個人賞三冠を獲得したことについて「まずこの素晴らしい夜に、こんな素晴らしい賞を素晴らしい場所で頂けてSVリーグの皆さんにも感謝申し上げたいですし、WD名古屋のチームメイトだったりスタッフだったり、チームがなければこの賞を受賞することはできないので、感謝を申し上げたいです。本当に光栄な賞を頂きましてありがとうございました」とコメント。

 またMCの福澤達哉さんに「週末に2連戦という日本のタフなシーズンで高いパーフォーマンスを維持する秘訣はなにか」と聞かれたニミルは「この何日かで何回か同じ質問を聞かれているんですが、自分はヨーロッパでプレーするのに慣れています。もちろん、2試合連続で日本のリーグではプレーしていますけれどもその後に5日間空きがあるので、肉体的に言って実は日本のリーグの方が自分にとってはすごくいいんじゃないかと思っています」と日本のリーグへのフィット感を語った。

 最も印象的なパフォーマンスを発揮した選手に贈られるMIP賞も受賞したニミルは「またもう一つの賞を頂きまして本当にありがとうございます」と感謝の意を表した。

 さらにベストオポジットにも輝いたニミル。福澤さんの「SVリーグの印象と他のリーグとの違いを感じたことはあるか」という問いに「このリーグは本当に素晴らしいリーグで、皆様のご尽力もあって世界の中でも素晴らしいリーグになっていると思います。もっとさらにこれから発展していくだろうという風に確信をしています」と回答。

 また「さらにリーグを伸ばしていくには何が必要だと思うか」という質問には「何がと言われると分からないですがもうすでに素晴らしいリーグになっていますし、もちろんちょっと変えなければいけないこともあるかもしれません。どこのリーグでも改善していかなければならない点はあると思います。1番のリーグになるために大事なことは、年に何試合やるのか、チャレンジシステムの仕組みなど色々ゲーム運営についてしっかりまとめていくということだと思いますけれども、1番大事なことは素晴らしい選手が集まってプレーすること。このステージをご覧頂いていると思いますけれども、素晴らしい選手が揃っています。こういう素晴らしい選手がプレーしている日本というのはもうすでに十分素晴らしいリーグになっていると思います」

 福澤さんに「日本でニミル選手が見られたことに幸せを感じています」と告げられたニミルは「私自身もここでプレーできてすごく楽しめましたし、すごく嬉しく思っています」と答えた。

 最後にはレギュラーシーズンMVPにも選ばれたニミル。「また登壇しました。個人賞なんですけれどもチームメイトのみんな、WD名古屋にありがとうと言いたいと思います。日本でプレーしたこの時間、本当に貴重ですごく楽しかったし、素晴らしい経験でした。ありがとうございます」と締めくくった。