11日(日)にセリエA男子のプレーオフ5~10位決定戦の決勝が行われ、大塚達宣が所属するミラノはモデナと対戦した。
レギュラーシーズン(RS)6位のミラノはプレーオフに進出したものの、準々決勝でRS3位のチヴィタノーヴァに敗れ、5位~10位決定戦にまわっていた。総当たり戦を3勝2敗の2位で終え、1戦先勝方式のトーナメント戦に進んだミラノはヴェローナとの準決勝にフルセットで勝利。モデナとの決勝に駒を進めた。
大塚がスタートから起用された第1セット。サーブやブロックから8連続得点を決めたモデナが一気に先行する入りとなる。流れを変えたいミラノは序盤から選手交代やタイムアウトを行う。以降の中盤も反撃の機会を伺うミラノだが、開いた差をなかなか縮められない。序盤からリードを保ち続けたモデナがセットを先取する。
続く第2セットは序盤、一進一退の攻防となる。しかし、ベテランアウトサイドヒッターのマテイ・カジースキがブロックやサーブで得点し勢い付いたミラノ。サーブでプレッシャーをかけて相手のミスを誘い、リードを広げていく。中盤から終盤にかけて、相手に流れが傾きかけながらもリードし続けたミラノがセットを取り返す。大塚は難しいトスやラリー中のトスを得点にしてみせた。
第3セットもコートにはスタートから大塚の姿が。大塚は序盤から相手を崩すサーブや安定したサーブレシーブでチームに貢献。ミラノもリードを奪い、点差を広げる。一時は1点差まで詰め寄られたミラノだったが、中盤に再びモデナを突き放す。終盤にかけても点差を広げたミラノはセットを連取する。
第4セットはモデナが先行する入りとなったが、ブロックから流れを引き寄せたミラノがリードを奪い取る。大塚は持ち前のディフェンスや懸命な繋ぎでチームを鼓舞。中盤、粘り強いディフェンスから得点し勢い付いたミラノは20ー13まで点差を広げる。以降、大きく流れは変わることなく試合が進む。最後は相手のサーブがアウトとなり、第4セットを取ったミラノ。セットカウント3ー1で勝利を飾った。
この勝利で5位の座を掴み取ったミラノは、来シーズンのCEVチャレンジカップの出場権を獲得した。大塚は先発出場で合計4得点をあげた。この試合で今シーズンのセリエAでの活動を終えた大塚は日本に帰国後、バレーボールアジアチャンピオンズリーグ男子ジャパン2025(ACL)に合わせて古巣の大阪ブルテオンに合流。5月16日(金)に行われる準々決勝からの出場を予定している。
■試合結果
ミラノ 3ー1 モデナ
第1セット 18ー25
第2セット 25ー21
第3セット 25ー19
第4セット 25ー19