16日、日本バレーボール協会(JVA)の川合俊一会長が、パリ2024オリンピック(パリ五輪)の閉幕をもって終了した2024年シーズンのバレーボール男女日本代表チームの活動についてコメントした。
今回のパリ五輪に応援のため現地まで駆けつけていた川合会長。自身も五輪出場経験がある中、「選手達には『今この舞台に立つことができている自分たちを誇りに思い、幸せに思い、全力で楽しんで欲しい』と伝えました」という。
「男女各1試合を観戦しましたが、選手たちは力のかぎりプレーしている姿を見せてくれたと思います。遠くパリまで日本から応援に駆け付け国旗を振ってくれる方々、それに海外の方も加わって会場に響きわたる『ニッポンコール』、鳥肌が立つほどの感動を覚え、観客を魅了するチームを作り上げた男女代表チームの皆さんに尊敬と感謝の念があふれました」と男女日本代表を労った。
また、パリ五輪後の退任が決まっている男子代表チームのフィリップ・ブラン監督については、「ブラン監督には、コーチ時代を含めて8年間、男子日本代表チームの強化に携わってもらいました。ネーションズリーグでの2年連続メダル獲得や、16年ぶりに自力でオリンピック出場権を獲得するなど、男子日本代表を世界の強豪国と渡り合えるチームへと成長させてくれました。特に守備力の強化は著しく、強力なサーブやスパイクを何度も何度も拾い攻撃へとつなげる選手たちの姿は、世界中を驚かせ、魅了したことと思います。集大成として臨んだパリ2024オリンピックは、思い描いたような結果とはなりませんでしたが、表彰台に立つためのイメージをチームにしっかり植え付けたことは今後に活きるはずです」とその手腕を評価した。
女子代表チームの眞鍋政義監督については、「真鍋監督は五年ぶりに女子代表チームの指揮を執ってもらいました。ロンドンオリンピックの銅メダルメンバーを含め様々な関係者に協力を呼びかけ、女子チームの復活を目指してくれました。その結果、2022年世界選手権で5位、今年のVNLで銀メダル獲得と再び世界と戦えるチームを作り上げました。パリ五輪では予選敗退となりましたが、サーブでの攻めの姿勢や守備への意識の高さを見せ、存分に戦い抜きました」と、予選敗退とはなったもののしっかりと五輪の出場権を獲得しVNLで銀メダルも獲得したチームの戦いを称えた。
さらに、2028年のロサンゼルス五輪に向けてすでに動き出していることも明かし、10月までには次期監督を決める予定だとした。
「現在、規程に従い立ち上げられた監督候補者選考委員会によって議論されています。9月、遅くとも10月には監督候補者を理事会の場で審議できる準備を進めていますので、改めてご報告できるタイミングまでお待ちいただければと思います」
その上で、川合会長は「この3年間の経験が、必ずや今後の日本バレーボール発展への財産になるものと信じています。改めてバレーボール日本代表を支えてくださった全ての方々に感謝を申し上げます。ありがとうございました。そして引き続きのご支援をよろしくお願いいたします」と、感謝の言葉で総括のコメントを締めくくっている。