バレーボールアジアチャンピオンズリーグ男子ジャパン2025(ACL)決勝トーナメントの準々決勝 第1試合が15日(木)に島津アリーナ京都で行われ、アル・ラーヤン(カタール)とアクトべ(カザフスタン)が対戦した。
これまでアジアバレーボールクラブ選手権大会という名称で行われてきた中、今回からアジアチャンピオンズリーグに名前を変えて開催されるこの大会。第1回の開催となる今大会は日本で行われ、アジア各国のチャンピオン12クラブが出場している。なお、日本からは2023ー24 V.LEAGUE DIVISION1 MENの優勝チームであるサントリーサンバーズ大阪と、準優勝チームの大阪ブルテオンが参加。
準々決勝の第1試合に登場したのは、グループDで1位となったカタールのクラブチームであるアル・ラーヤンと、グループAを2位で通過したカザフスタンのクラブチームであるアクトべ。アル・ラーヤンは、今季ウルフドッグス名古屋に在籍していたオポジット(OP)ニミル・アブデルアジズや、アウトサイドヒッターのティネ・ウルナウトらが所属している注目チームだ。
ニミルやウルナウトがスタートから起用された第1セットは序盤、セリエAのヴェローナでプレーしているOPノウモリ・ケイタの連続サービスエースで、アル・ラーヤンが前に出る。以降もリードを保つアル・ラーヤンだが、対するアクトべも食らいつき点差を離されない。中盤、流れに乗るブロックポイントやサービスエースでアル・ラーヤンが徐々に点差を広げる。終盤にかけて攻守で粘り強さを見せたアクトべだったが、ニミルやケイタらの猛攻を止めきれず。アル・ラーヤンがセットを先取する。
続く第2セットは拮抗した入りとなる。アル・ラーヤンがチャレンジに失敗したところから、すかさずサービスエースを決めたアクトべが一歩前に出る。アル・ラーヤンもブレイクに成功し一進一退の攻防が続く中、ケイタの強烈なサーブからアル・ラーヤンが連続得点し均衡を破る。中盤から終盤にかけ、高い攻撃力からリードを広げたアル・ラーヤンがセットを連取する。
第3セットも序盤は点を取り合う展開に。勢いの出始めたアクトべはニミルを1枚ブロックで仕留め、10ー7までリードを広げる。しかし、またもやケイタのサーブから一気にブレイクしたアル・ラーヤンは、11ー10で前に出る。中盤、再びリードを奪ったアクトべはアル・ラーヤンに猛追されながらもリードを守り切り、セットを取り返した。
第4セット、ギアを上げたアル・ラーヤンが攻守でアクトべを追い詰める。しかし、アクトべも負けじと粘り強いディフェンスで食らいつく。中盤、波に乗ったアル・ラーヤンが16ー10までリードを広げる。以降も流れは変わらず、両サイドからの攻撃を軸に先行したアル・ラーヤンがこのセットを取り、セットカウント3ー1で勝利した。
負けを喫したアクトべは準々決勝で敗退。一方、高い攻撃力で勝利したアル・ラーヤンは次戦、5月17日(土)12:05より島津アリーナ京都で行われる準決勝に駒を進めた。対戦相手は、サントリーとムハッラク・クラブ(バーレーン)で行われる準々決勝 第2試合の勝利チームとなる。なお、東京グレートベアーズに所属しているOHアレックス・フェレイラがムハッラク・クラブの選手としてACLに出場している。
■試合結果
アル・ラーヤン(カタール)3ー1 アクトべ(カザフスタン)
第1セット 25ー20
第2セット 25ー18
第3セット 23ー25
第4セット 25ー20