[写真]=Lega Pallavolo

 14日、ペルージャ所属でポーランド代表のアウトサイドヒッター(OH)カミル・セメニウクがインタビューに答え、石川祐希についても言及した。ポーランド『インターリア』が伝えている。

 セリエAではプレーオフの準決勝でチヴィタノーヴァに逆転負けを喫し、決勝進出が叶わなかったペルージャ。前回王者であっただけに敗北時の衝撃は想像を絶するが、それでも短期間で立て直し、3位決定戦ではピアチェンツァ相手に白星をあげ、2024ー25シーズンのリーグは勝利で幕を閉じた。

 リーグは悔しい結果になったペルージャだが、チャンピオンズリーグ(CL)がまだ残されている。CL準決勝を目前にした今、セメニウクはペルージャのOH3人を起用する戦い方についても語り、長いリーグを同じポジションで共に戦った石川にも言及した。

「ペルージャには3人の同等のアウトサイドヒッターがいて、コーチは私たちを合理的に起用している。おかげで私たち一人一人が健康で、今もプレーする準備ができている。フィジカル面だけでなく、バレーボールの面でも、みんながリズムに乗っている。状況を変える必要があるときでも、私たちの誰かが参加して常にクオリティを高め、チームを良いゲーム状況に戻し、勝利に導くことができる。これは間違いなく私たちのメリットだ」

 ローテーションに慣れるのは難しかったか?という問いには、「代表チームでも、このような状況は日常茶飯事だから慣れるのに時間はかからなかった」と回答。

 続けて、「代表チームではローテーションが多く、常にコートに立つ準備ができていなければならない。ペルージャでも同じだ。ある試合でスタメンではなく、例えばワンプレーだけ出場するような時でも自分の役割を受け入れ、プレーで見せることが一流の選手だと思う。謙虚さを持ち、仲間意識を持って、他の仲間にプレーする権利を与える。それで言えば、(石川)祐希はベンチに座るためにペルージャに来たのではなく、プレーして勝つために来た。この3人でポジションを分け合うことが必要だ」と話した。

 CLで準決勝に勝ち上がったのは、イタリアのペルージャ、トルコのハルクバンク・アンカラ、そしてポーランドのザビエルチェとヤストシェンブスキ・ヴェンギェルだ。今季、各国のリーグでタイトルを獲得できなかった4チームだけに、CLでは優勝を、という強い思いがそれぞれにあるだろう。

 「トロフィーを獲得することが目標だが、チャンピオンズリーグを制覇するのは簡単なことではない」と語ったセメニウク。それでも勝つために、そして初のCL制覇に向けてペルージャは17日(土)3:00にハルクバンク・アンカラと激突する。