バレーボールアジアチャンピオンズリーグ男子ジャパン2025(ACL)決勝トーナメントの準々決勝 第3試合が16日(金)に島津アリーナ京都で行われ、フーラード・シールジャーン・イラニアン(イラン)と上海光明(中国)が対戦した。
これまでアジアバレーボールクラブ選手権大会という名称で行われてきた中、今回からアジアチャンピオンズリーグに名前を変えて開催されるこの大会。第1回の開催となる今大会は日本で行われ、アジア各国のチャンピオン12クラブが出場している。なお、日本からは2023ー24 V.LEAGUE DIVISION1 MENの優勝チームであるサントリーサンバーズ大阪と、準優勝チームの大阪ブルテオンが参加。
準々決勝の第3試合に登場したのは、グループCで1位となったイランのクラブチームであるフーラード・シールジャーン・イラニアンと、グループBを2位で通過した中国のクラブチームである上海光明。フーラード・シールジャーン・イラニアンは、フランス代表のエースであるイアルバン・ヌガペトや、キューバ代表のミドルブロッカーであるハビエル・コンセプシオンらが所属している注目チームだ。
一方の上海光明には、2016年から2023年までパナソニックパンサーズ(現・大阪ブルテオン)でプレーしていた元ポーランド代表のミハウ・クビアクや、同じく元ポーランド代表でセッターのファビアン・ジズガが所属している。
クビアクがスタメンを外れた第1セット、フーラード・シールジャーン・イラニアンが高い攻撃力で前に出る。中盤、食らいつく上海光明は1点差まで迫ると、16ー16でついに同点に追いつく。サイドアウトの取り合いが続く中、上海光明が連続サービスエースで20ー19とリードを奪う。その後、守備からの切り返しでブレイクし、先にセットポイントを握ったフーラード・シールジャーン・イラニアンだったが、上海光明も粘りを見せてデュースにもつれ込む。最後はヌガペトをジズガのブロックで仕留めた上海光明が、逆転で第1セットを取る。
続く第2セットは序盤、相手ブロッカーを利用したプレーや、ブロックポイントで連続得点を決めた上海光明が先行する。フーラード・シールジャーン・イラニアンもブレイクし11ー11の同点になると、以降は両者譲らず膠着状態が続く。長いラリーを制し、15ー14でリードを奪ったフーラード・シールジャーン・イラニアンは、終盤にかけて点差を広げていく。上海光明も粘りを見せながら、このセットはフーラード・シールジャーン・イラニアンが取り切った。
第3セットは互いにブレイクを取り合う中、サーブから主導権を握る上海光明がリードする入りとなる。波に乗る上海光明は連続でブロックポイントを決め、その差を11ー6まで広げていく。ヌガペトを下げ、メンバー交代を行ったフーラード・シールジャーン・イラニアンは勢いを取り戻し始め、徐々に点差を縮める。ついにフーラード・シールジャーン・イラニアンが14ー13でリードを奪うと以降は拮抗した展開となる。終盤は、攻守で粘り強さを見せる上海光明がブレイクを重ね、再度リードする。しかし、先にセットポイントを握った上海光明を、猛追したフーラード・シールジャーン・イラニアンがデュースに持ち込む。緊張感漂う攻防をフーラード・シールジャーン・イラニアンが制し、第3セットを取った。
ヌガペトがベンチスタートとなった第4セットは序盤、フーラード・シールジャーン・イラニアンが先行したものの、上海光明も離されない。中盤から終盤にかけて互いにブロックポイントを決め、リードを奪い合う拮抗した展開が続く。20点以降に勢い付くサービスエースを決めた、フーラード・シールジャーン・イラニアンが第4セットを取り、セットカウント3ー1で勝利した。
負けを喫した上海光明は準々決勝で敗退。一方、要所で勢い付く得点を決め勝利したフーラード・シールジャーン・イラニアンは次戦、5月17日(土)16:05より島津アリーナ京都で行われる準決勝に駒を進めた。対戦相手は、大阪BとナコーンラーチャシーマーQminC(タイ)で行われる準々決勝 第4試合の勝利チームとなる。
■試合結果
フーラード・シールジャーン・イラニアン(イラン)3ー1 上海光明(中国)
第1セット 24ー26
第2セット 25ー21
第3セット 28ー26
第4セット 25ー23