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 バレーボールアジアチャンピオンズリーグ男子ジャパン2025(ACL)決勝トーナメントの準々決勝 第4試合が16日(金)に島津アリーナ京都で行われ、大阪ブルテオンとナコーンラーチャシーマーQminC(タイ)が対戦した。

 これまでアジアバレーボールクラブ選手権大会という名称で行われてきた中、今回からアジアチャンピオンズリーグに名前を変えて開催されるこの大会。第1回の開催となる今大会は日本で行われ、アジア各国のチャンピオン12クラブが出場している。日本からは、2023ー24 V.LEAGUE DIVISION1 MENの優勝チームであるサントリーサンバーズ大阪と、準優勝チームの大阪Bが参加。

 予選ラウンドでは全2戦を共にストレートで制し、グループBの1位通過を果たした大阪B。グループCで2位となったタイのクラブチーム、ナコーンラーチャシーマーQminCと準々決勝で対戦することとなった。

 大阪Bはアウトサイドヒッター(OH)に富田将馬とミゲル・ロペス、ミドルブロッカー(MB)に山内晶大とエバデダン・ラリー、セッターに永露元稀、オポジット(OP)に西田有志、リベロに山本智大をスタメンに起用。この試合から出場を予定されていたセリエAのミラノに所属しているOHの大塚達宣は、ベンチスタートとなった。

 第1セットは序盤、永露のサービスエースから勢い付いた大阪Bが一気に6ー1までリードを広げる。大阪Bは本大会で好調な富田の1枚ブロックや、西田のサービスエースで流れを離さない。中盤も、山本を中心としたブロック&ディフェンスやサーブから点差を広げる大阪B。大阪Bは攻撃に勢いの出始めた相手を寄せ付けず、危なげない試合運びでセットを先取した。

 続く第2セット、攻守で力を発揮し始めたナコーンラーチャシーマーQminCに先行される入りに。大阪Bは、安定したサーブレシーブから多彩な攻撃を見せる相手に6ー11までリードを広げられる。中盤、徐々にディフェンスの機能し始めた大阪Bは富田を軸に反撃の機会を伺う。なかなか点差が縮まらないまま入った終盤、大阪Bは相手にサービスエースも決められ、流れを引き寄せられない。何としても流れを変えたい大阪Bは18ー23で大塚を投入。粘った大阪Bだったが、21ー25でセットを落とす。

 第3セットも序盤、相手の粘り強いディフェンスに苦しむ大阪Bは突破口を見つけられないままリードを許す。西田の気迫溢れるサービスエースから、少しずつ本来のプレーを取り戻し始めた大阪Bはリードを奪う。流れを掴み切れない大阪Bは山内をMB西川馨太郎に変更。以降は拮抗した展開が続く中、再び西田にサービスエースが飛び出した大阪Bが16ー14とする。サーブレシーブに安定感の生まれた大阪Bはサイドアウトを重ねる。終盤、永露のサーブで相手を崩す大阪Bは一気に連続ブレイク。最後はブロックポイントでセットを取った。

 西川がスタートから起用された第4セットは序盤から大阪Bがサーブで相手を崩し、先行する。西川にもサービスエースが生まれ、流れに乗る大阪Bが点差を広げていく。中盤も精度の高い繋ぎで主導権を握り続ける大阪B。終盤、大きく点差が開いた場面では富田に代えてOH甲斐優斗を、ロペスに代えて大塚を投入。最後は2枚替えで入ったOP西山大翔のスパイクで大阪Bが第4セットを取り、セットカウント3ー1で勝利を収めた。

 相手のディフェンスに苦しみながらも、各々が徐々に本来のプレーを取り戻していった大阪B。準々決勝を勝ち上がり、準決勝へと駒を進めた。大阪Bは次戦の準決勝、5月17日(土)16:05より島津アリーナ京都でフーラード・シールジャーン・イラニアン(イラン)と対戦する。フーラード・シールジャーン・イラニアンには、フランス代表のエースであるイアルバン・ヌガペトや、キューバ代表のミドルブロッカーであるハビエル・コンセプシオンが所属している。

■試合結果

大阪ブルテオン 3ー1 ナコーンラーチャシーマーQminC(タイ)

第1セット 25ー18
第2セット 21ー25
第3セット 25ー17
第4セット 25ー15