16日、V.LEAGUE WOMEN(Vリーグ女子)のブレス浜松は、オポジットの若泉佳穂(25)が今季限りで退団することを発表した。クラブ公式サイトが伝えている。
若泉は中京大学を卒業後の2022年にブレス浜松へ入団。2022ー23シーズンはV.LEAGUE DIVISION2 WOMENの最優秀新人賞に、2023ー24シーズンは同リーグの得点王に輝いた。在籍3シーズン目の今季もチームの主力として活躍し、チームのレギュラーシーズン優勝に大きく貢献。個人としてもレギュラーシーズンベスト6に選出されていた。
若泉はクラブ公式サイトを通じて以下の通りコメントを発表している。
「日頃よりご支援、ご声援いただきありがとうございます。この度2024-25シーズンでブレス浜松を退団する決断をいたしました。急なご報告となり申し訳ありません。この3年間は本当に濃い時間でした。始めはバレースタイルや生活面で慣れず辛いことの方が多かったですが、選手として、人間として信じられないくらい成長できました。動きなどが独特で変わり者とよく言われる私を受け入れて、のびのびとプレーさせていただきありがとうございました」
「そして、社会人として未熟な私を受け入れて、支えてくださった株式会社ユタカ技研の皆様には心から感謝しています。普段の業務のサポートや冠試合の運営、試合での応援など ありがとうの言葉では足りないくらいお世話になりました。日頃どれだけ疲れていても社員の皆様からの応援や声かけは私の活力となり、頑張れる源でした。迷惑しかかけていないまま退職することは心苦しいですが、私を送り出して良かったと思われるくらい活躍できるように精進いたしますので今後も応援していただけると嬉しいです」
「そして、パートナー企業はじめ、ファンの皆様、地域の皆様。今のチーム、私があるのは皆様の支えがあってこそです。ブレスカラーに染まった会場、歓声は一生忘れることはありません。たくさんのご支援、ご声援ありがとうございました。この決断に至るまで多くの時間を費やし、悩みました。チームにとって必要不可欠だからまだ残って欲しいという意見もありこのまま私を必要としてくれるチームに残った方が幸せなのかなと考えたこともあります」
「しかし、限られた現役生活の中で上のカテゴリーに挑戦できるチャンスがあるのなら掴みたい。やれるところまでやってみたい。自分より上手な人しかいない環境で自分を磨きたい。この本心を誤魔化したままバレーボールはできません。これから私は茨の道を進みます。今まで以上に辛いこと、苦しいことと向き合い背伸びをしない方が良かったと思う時もあるかもしれません。ですが、いつの日か持てる全ての覚悟をかき集めて、この決断をした私にありがとうと言えるように、日々を大切に過ごし、成長できるように精進していきます。3年間本当にありがとうございました。今後ともブレス浜松と私の応援をよろしくお願いいたします」