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 バレーボールアジアチャンピオンズリーグ男子ジャパン2025(ACL)決勝トーナメントの準決勝 第4試合が17日(土)に島津アリーナ京都で行われ、サントリーサンバーズ大阪とアル・ラーヤン(カタール)が対戦した。

 これまでアジアバレーボールクラブ選手権大会という名称で行われ、今回からアジアチャンピオンズリーグに名前を変えて開催されるこの大会。第1回の開催となる今大会は日本で行われ、アジア各国のチャンピオン12クラブが出場している。日本からは、2023ー24 V.LEAGUE DIVISION1 MENの優勝チームであるサントリーと、準優勝チームの大阪Bが参加。

 予選ラウンド全2戦でストレート勝利を収め、プールAを1位で勝ち上がったサントリー。15日に行われた準々決勝では、プールⅮ2位のムハッラク・クラブ(バーレーン)と対戦し、セットカウント3ー0で勝利し準決勝へと駒を進めた。

 準決勝の相手はプールDを1位で通過したアル・ラーヤン(カタール)。今季SVリーグのウルフドッグス名古屋でプレーしたオポジット(OP)ニミル・アブデルアジズとアウトサイドヒッター(OH)ティネ・ウルナウト、またイタリア・セリエAのヴェローナに所属するマリ出身のOHノウモリ・ケイタらを擁する強敵とサントリーの決勝戦進出をかけた大一番だ。

 サントリーはOHにデ・アルマス・アラインと髙橋藍、ミドルブロッカー(MB)に小野寺太志と佐藤謙次、セッター(S)に大宅真樹、OPにドミトリー・ムセルスキー、リベロ(L)に藤中颯志とをスタメンに起用。

 第1セットはアル・ラーヤンのニミルの2連続サービスエースからスタート。サントリーは相手ブロックを利用した攻撃、アル・ラーヤンは高さを活かした攻撃で得点しサイドアウトの応酬となった前半だが、ブレイクを許し14ー17と点差が開き始める。MB小野寺がクイックを叩き込み食らいつき、髙橋のサーブで相手を崩し、返ってきたボールをムセルスキーがダイレクトで叩き込んで同点に。相手のタッチネットの反則から23-22の逆転に成功。リリーフサーバーで投入された甲斐も相手レシーブを崩して得点に繋げ先にセットポイントを握ったサントリー。サーブが続く甲斐がサービスエースを決めて25-22でこのセットを取った。

 第2セット、サントリーの攻撃がブロックに阻まれ0-5とリードされる序盤となった。流れを変えたいサントリーはアラインをアレクサンデル・シリフカに替える。1セット目はトスが合わない場面が見られたアル・ラーヤンのニミルやケイタだったが徐々に調子を上げ、ウルナウトも好ディフェンスを見せた。しかし髙橋のサーブをきっかけにでブレイクしてサントリーが10-10の同点に追いつくも、緩急をつけたアル・ラーヤンの攻撃に苦しみ13-17と再び点差が開く。髙橋がコート外へ逸れたボールを懸命に追って繋ぎ、ムセルスキーが決めてじわじわと追い上げる。しかしケイタがスパイクを叩き込み21-24。ここでも甲斐がリリーフサーバーで投入されるも2本目の攻めたサーブがアウトとなり22-25でこのセットを落とした。

 第3セットはシリフカをスタートから起用したサントリー。序盤、アル・ラーヤンはウルナウトにボールを集めて得点する。サントリーは髙橋がライト側からクロスに決め、続くサーブでも相手を崩すなど8-8と拮抗した展開が続く。中盤に入り、佐藤に代わって鬼木錬を投入。しかしニミルのサーブからブレイクを許しケイタ、ニミルに強烈なスパイクも決められ13-17と点差が開く。先に20点台に乗せたのはアル・ラーヤンだったが、サントリーはムセルスキーのサービスエースからじわじわと追い上げを見せ、このセットも終盤にリリーフサーバーで登場した甲斐のサービスエースで22-22と同点に追いつき、先にセットポイントを握ったサントリーの25点目をめぐってブロックタッチに関する長い中断が起こったが、判定はタッチなしとなり、25ー23でサントリーが3セット目を奪い返した。

 第4セット、序盤にサントリーが走りアル・ラーヤンのケイタはベンチに下がった。ボールを落とさず攻撃まで繋ぎ、相手の隙をついた攻撃で得点を重ねるサントリーがリード。しかしこのセットもニミルのサーブでブレイクを許し10-10の同点となったが、髙橋がスパイクで2連続得点すると、負けじとアル・ラーヤンもスパイクを叩き込んで得点すると、そこから両チーム1点の奪い合いとなる。サーブが藤中の指をすり抜けブレイクを許し、アル・ラーヤンが一歩リード。そこからニミルに連続でスパイクを決められこのセットを落とした。

 最終第5セット、ウルナウトのパイプ攻撃を決め、サントリーはシリフカがブロックされると1-4とリードされた場面でアラインをコートに戻し、交代直後に力強いスパイクで相手ブロックを弾いて得点する。しかし終始拮抗した展開で試合が進む。7-8でのコートチェンジ後にウルナウトにサービスエースを奪われる。続くサーブでも崩されたサントリーだが大宅がポールの横からトスを上げて髙橋がスパイクを決め切る。1点を追いかける展開が続きサントリーはボールを懸命に繋ぎチャンスを待つ。対するアル・ラーヤンはニミルにボールを集め得点する。小野寺のサーブで相手を崩すと14-14に追いつく。ムセルスキーがブロックされマッチポイントを握られた中での、ニミルのサーブはアウトとなったが、自身でそのミスを取り返すべくスパイクを決め、最後はウルナウトのサービスエースが決まりサントリーはこのセットを落とし、セットカウント2-3で敗戦となった。

 アル・ラーヤンはトスの不安定さがみられる場面もあったが、ウルナウトの守備が光り、ニミルがSVリーグトップスコアラーの活躍を見せて勝利を掴み、決勝戦進出と世界クラブ選手権への出場を決めた。なお決勝は、18日(日)16:05から行われ、準決勝第2試合の大阪B vs 上海光明(中国)の勝者と対戦する。

 一方負けたサントリーは18日(日)12:05から行われる三位決定戦へと回る。

■試合結果

サントリーサンバーズ大阪 2ー3 アル・ラーヤン(カタール)

第1セット 25ー22
第2セット 22ー25
第3セット 25ー23
第4セット 23ー25
第5セット 15ー17

 

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この記事を書いたのは

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