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 バレーボールアジアチャンピオンズリーグ男子ジャパン2025(ACL)決勝トーナメントの準決勝 第2試合が17日(土)に島津アリーナ京都で行われ、大阪ブルテオンとフーラード・シールジャーン・イラニアン(イラン)が対戦した。

 これまでアジアバレーボールクラブ選手権大会という名称で行われてきた中、今回からアジアチャンピオンズリーグに名前を変えて開催されるこの大会。第1回の開催となる今大会は日本で行われ、アジア各国のチャンピオン12クラブが出場している。日本からは、2023ー24 V.LEAGUE DIVISION1 MENの優勝チームであるサントリーサンバーズ大阪と、準優勝チームの大阪Bが参加。

 大阪Bは予選ラウンドをグループBの1位で通過。その後、タイのナコーンラーチャシーマーQminCとの準々決勝をセットカウント3ー1で勝ち上がった大阪Bは、準決勝でイランのクラブチームであるフーラード・シールジャーン・イラニアンと対戦した。フーラード・シールジャーン・イラニアンは、フランス代表のエースであるイアルバン・ヌガペトや、キューバ代表のミドルブロッカーであるハビエル・コンセプシオンらが所属している注目チームだ。

 大阪Bはアウトサイドヒッター(OH)に富田将馬とミゲル・ロペス、ミドルブロッカーに山内晶大とエバデダン・ラリー、セッターに永露元稀、オポジット(OP)に西田有志、リベロに山本智大をスタメンに起用した。

 第1セットは序盤、高い攻撃力を発揮するフーラード・シールジャーン・イラニアンに先行を許す。食らいつく大阪Bは、ブロックポイントで12ー11とリードを奪う。中盤は拮抗した展開が続く中、サーブで相手を崩す大阪Bはディフェンスから切り返したスパイクで連続得点し、点差を広げていく。しかし、相手はビックサーバーのローテーションでブレイクに成功、1点差まで詰め寄られる。ブロックポイントから再び勢い付き始めた大阪Bは、粘り強いディフェンスで21ー16までリードを広げる。その後もサーブから主導権を握り続けた大阪Bがセットを先取した。

 第2セットは互いに譲らず拮抗した入りとなるも、調子を上げてきたヌガペトの連続サービスエースでフーラード・シールジャーン・イラニアンが、リードを奪う。一時は同点に追いつきながらも、フーラード・シールジャーン・イラニアンに先行されたまま終盤に入る。以降も流れは変わらず、武器のブロックで流れを掴んだフーラード・シールジャーン・イラニアンが、セットを取り返す。

 第3セットの序盤、相手の高さに対して攻守で対応し始めた大阪Bが前に出る。西田のサービスエースで波に乗った大阪Bは連続ブロックポイントも決め、点差を広げていく。中盤もサーブから流れを掴み続ける大阪Bは、精度の高い繋ぎでも力を見せ、6点リードとする。その後もリードを保った大阪Bがセットを取り切る。

 第4セットは互いに点を取り合う入りとなる。大阪Bは、ブロックポイントや山本のスーパーレシーブからの得点で前に出る。一方のフーラード・シールジャーン・イラニアンも、ヌガペトを中心にすぐ後ろを追いかける。中盤、大阪Bは同点に追いつかれながらも、粘り強い繋ぎから3点差までリードを広げる。ビッグラリーを制して勢いを加速させた大阪Bは、ロペスのサーブから一気に得点を重ねる。最後はロペスの強烈なスパイクで第4セットを取り切った大阪Bが、セットカウント3ー1で勝利を飾った。

 相手の高さに苦しみながらも勝利した大阪Bは決勝進出を決め、2025FIVB男子世界クラブ選手権の出場権を獲得した。大阪Bは次戦の決勝、5月18日(日)16:05より島津アリーナ京都でアル・ラーヤン(カタール)と対戦する。サントリーサンバーズ大阪との準決勝を制し、決勝に駒を進めたアル・ラーヤンには、今季ウルフドッグス名古屋に在籍していたOPニミル・アブデルアジズや、OHティネ・ウルナウトらが所属している。

■試合結果

大阪ブルテオン 3ー1 フーラード・シールジャーン・イラニアン(イラン)

第1セット 25ー19
第2セット 19ー25
第3セット 25ー18
第4セット 25ー19