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 バレーボールアジアチャンピオンズリーグ男子ジャパン2025(ACL)の決勝が、18日(日)に島津アリーナ京都で行われ、大阪ブルテオンとアル・ラーヤン(カタール)が対戦した。

 これまでアジアバレーボールクラブ選手権大会という名称で行われてきた中、今回からアジアチャンピオンズリーグに名前を変えて開催されるこの大会。第1回の開催となる今大会は日本で行われ、アジア各国のチャンピオン12クラブが出場している。日本からは、2023ー24 V.LEAGUE DIVISION1 MENの優勝チームであるサントリーサンバーズ大阪と、準優勝チームの大阪Bが参加。

 大阪Bは予選ラウンドをグループBの1位で通過。その後、タイのナコーンラーチャシーマーQminCとの準々決勝、イランのフーラード・シールジャーン・イラニアンとの準決勝を勝ち上がり、決勝に進出。2025FIVB男子世界クラブ選手権の出場権も獲得した。

 決勝の相手はカタールのアル・ラーヤン。アル・ラーヤンには、今季ウルフドッグス名古屋に在籍していたオポジット(OP)のニミル・アブデルアジズやアウトサイドヒッター(OH)のティネ・ウルナウト、さらにセリエAのヴェローナでプレーしているOPノウモリ・ケイタらが所属している。準決勝ではフルセットの激闘の末にサントリーサンバーズ大阪を下している。

 大阪BはOHに富田将馬とミゲル・ロペス、ミドルブロッカーに山内晶大とエバデダン・ラリー、セッター(S)に永露元稀、OPに西田有志、リベロに山本智大をスタメンに起用した。

 第1セットは序盤、ニミルを中心に得点するアル・ラーヤンが先行する。一方、コンビミスが生まれるなど本来のプレーを発揮できない大阪B。中盤、サーブで相手を崩したところから一時は点差を詰め寄ったが、流れを掴み切れずにリードを広げられる。12ー17と劣勢の場面、セリエAのミラノに所属しているOHの大塚達宣がロペスに代わってコートイン。その後もサーブレシーブの乱れから、なかなかコンビを組み立てられない大阪Bは反撃のきっかけを生み出せず。流れを変えるべく、2枚替えを行う。終盤、大きく点差が開いた中で富田のサーブから粘った大阪Bだが、アル・ラーヤンにセットを先取される。

 続く第2セットは開始早々、永露にアクシデントが発生しS中村駿介がコートイン。未だチームでの連携が取れない大阪Bは、アル・ラーヤンにリードを許す。ロペスがニミルをブロックし、6ー6で同点に追いついたところから本来のプレーを取り戻し始めた大阪B。中盤にかけて食らいつき、ブロックポイントで12ー10と2点のリードを奪う。しかし、ウルナウトのサーブからアル・ラーヤンが再び前に出る。先行された中で入った終盤、ケイタにサービスエースも飛び出し、点差を広げられる。流れは変わらず、アル・ラーヤンがセットを連取する。

 中村がスタートから、山内に代えてMB西川馨太郎が出場した第3セットもアル・ラーヤンに先行される。大阪Bは、サーブで狙われるロペスを大塚に変更。その後も、アル・ラーヤンが大きくリードを保ったまま中盤に入る。しかし、大塚の攻守にわたる活躍から大阪Bが2点差まで詰め寄る。膠着状態のまま迎えた終盤、このセットもケイタのサーブで相手に連続ブレイクを許す。一気にマッチポイントを握ったアル・ラーヤンは最後、ケイタのサービスエースで第3セットを取り、ストレート勝利。ACLの王者に輝いた。

 大阪Bは攻守で力を発揮する相手にストレート負け、惜しくも準優勝で幕を閉じた。一方、アル・ラーヤンはチーム初のACL優勝を飾った。

■試合結果

大阪ブルテオン 0ー3 アル・ラーヤン(カタール)

第1セット 19ー25
第2セット 22ー25
第3セット 17ー25