[写真]=須田康暉

 豪快にブロックシャットを決めては、これでもかと言わんばかりに吠え叫ぶ。文字どおりの熱血漢、西本圭吾(広島サンダーズ)。2024-25 大同生命SVリーグのトップブロッカーという肩書きを引っさげて、今年度の男子日本代表に乗り込んだ。

 初めて登録された昨年度に続く選出について胸の内を聞くと、プレーのままに言葉は熱を帯びた。

「ようやくスタート地点に立ったな、という気持ちです。昨年はB代表でユニフォームを着させてもらったのですが、今シーズンはまずA代表で招集されることになったので。新しいスタートですし、この日本代表のユニフォームはほんとうに誰もが着られるわけではありませんから。これを着ることはすなわち、もう“日本の顔”だと考えているので、その自覚を持って頑張りたいです」

 国内リーグで個人タイトルを獲得し、それこそ名実ともに“日本の顔”となる真っ只中の西本。目指すはトッププレーヤーである。その点において「これは言葉選びが難しいのですが…」と本人は前置きしたうえで、「自分が目指す場所への道のりにおいて、その通過点に日本代表が必ずあると思っていました」と明かす。もっともそう言えるのは、その身にあふれんばかりの向上心を携えているからだ。

 日本代表に関して言えば、初めて登録された昨年度は「選ばれたかったので嬉しかったですし、やっとか!という思いでした」。とはいえ…

「いざB代表の活動に臨むにあたって、自分がどういう気持ちを抱くかは想像していませんでした。『そりゃそうだよな』と思うのかな?なんて。ですが、実際に招集されて経験してみると、A代表に選ばれなかったことが素直に悔しかった。そう思える自分自身を新しく発見できました。自分の可能性をさらに信じられるなと感じましたし、そのときに初めて、A代表を目指すんだと決めました」

 そうして再び巡ってきた日本代表のステージ。6月5日のキックオフ会見で西本は「日の丸の誇りを持って、常識をくつがえすことができるように自分らしさを出して戦いたい」と高らかに宣言した。人柄にプレー、どこを切り取っても“彼らしさ”が溢れ出てくる。そんな西本が描く2028年ロサンゼルス五輪に向けたビジョンとは。

「3年後にどうなるかは分かりませんが、その中でも僕は必ず最後までコートに立ち続けたい。それは簡単な道のりではないですし、体格というハンデもあります。ですがブロックに関しても、それは歩幅の数が違うだけであって、多く踏むことで絶対に追いつける。絶対に無理なことはないと考えています。今年が初めてのA代表になりますが、いろんな素晴らしい選手たちと一緒に経験しながら、最後にスタートのメンバーとしてコートに立てるように頑張っていきたいです」

 西本の身長は189㎝。今年度の日本代表に登録されたミドルブロッカーでは唯一の180㎝台である。けれども、不可能なんて言葉は彼の辞書にはない。持ち前の情熱をぶつけて、常識を打ち破っていく。

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この記事を書いたのは

坂口功将

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