20日にバレーボールネーションズリーグ2025女子の予選ラウンド第2週の第2戦が行われ、バレーボール女子日本代表が女子イタリア代表と対戦した。
予選ラウンド第1週を失セット0の4連勝で終えた女子日本代表は、予選ラウンド第2週の初戦となる女子タイ代表戦をフルセットの逆転勝利で飾った。続く第2戦の相手は、FIVB世界ランキング1位で今大会ここまで6戦全勝の女子イタリア代表。女子日本代表はこれまでと同様、アウトサイドヒッター（OH）に石川真佑、佐藤淑乃、和田由紀子を、セッター（S）に関菜々巳を先発起用。ミドルブロッカーには前回同様、島村春世と宮部藍梨をスタートから起用した。リベロは今大会で初めて福留慧美をスタメンに選出。
第1セットは序盤、サーブから勢い付いた日本が前に出る。安定したレセプションや、粘り強いブロックタッチから攻撃を組み立てる日本は、リードを保ったまま中盤に入る。しかし、サーブ＆ブロックでじわじわと詰め寄るイタリアに逆転を許すと、その後は一進一退の攻防に。リードを奪い返し、20点以降にはブレイクした日本だが、攻守で安定感の出始めたイタリアにセットを先取される。
続く第2セットの序盤はサイドアウトの応酬に。イタリアのセリエAでプレーする福留を中心に好レシーブを見せる日本が、リードを奪う。以降も点差を保つ日本だが、第1セット同様に中盤からイタリアの高い壁が立ちふさがる。しかし17-14の場面、OH北窓絢音がリリーフサーバーでシニアデビューを果たすと、ここから日本は連続得点。完全に流れを掴んだ日本、最後は和田のサービスエースでセットを取り返す。
第3セット、ミスの目立つ日本は相手サーブに崩される場面も多く、イタリアに大きく先行される。中盤もイタリアの勢いは止まらず。点差を離され、何とか流れを変えたい日本は佐藤に代えてOH深澤めぐみを、2枚替えでOH秋本美空とS中川つかさを投入する。奮闘を見せた日本だが、15-25と大差で第3セットを落とす。
2セットダウンで後がない日本はメンバーを戻して第4セットに挑んだ。序盤は、互いに点を取り合う拮抗した展開となる。レセプションの安定しない日本は中盤にかけてリードを広げられる。しかし中盤、サーブから再び流れを引き寄せた日本が点差を詰め寄る。その後、日本はリリーフサーバーで入った深澤のサーブから、19-16と一気に逆転に成功する。連続得点で勢い付いた日本は20点以降も点差をキープし、第4セットを取り切る。
迎えた最終第5セットは、両者ブレイクを取り合う入りとなる。その後は互いに譲らない緊迫した展開に。終盤に差し掛かった場面、攻めたサーブを放つイタリアがブレイクに成功し前に出る。しかし、食らいつく日本は10-10で同点に。佐藤のスパイクで先にマッチポイントを掴んだ日本だが、デュースに持ち込まれる。マッチポイントを握り続けた日本だが、ブレイクを許しフルセット負けを喫した。
イタリアの高さや攻撃力に対し、粘り強いディフェンスや武器のサーブで応戦した日本だが今大会初の黒星を喫した。女子日本代表は次戦、21日（土）21:00より開催国でFIVB世界ランキング6位の女子中国代表と対戦する。女子中国代表は今大会ここまで4勝2敗となっている。
■試合結果
日本 2-3 イタリア
第1セット 23-25/第2セット 25-16/第3セット 15-25/第4セット 25-20/第5セット 17-19
