24日、第54回全日本中学校バレーボール選手権大会の決勝トーナメント1回戦から準々決勝がセーレン・ドリームアリーナと福井市体育館にて行われた。

 22日に開幕式が行われ、23日に行われた予選ラウンド戦で決勝トーナメントに進出する27校が決定していた中、24日には全23試合が行われた。

 Aコート第1試合は、両チームとも敗者復活戦に勝利して決勝トーナメント進出を果たした名門、渕江中(東京都)と菟田野中(奈良)の一戦。2-0で菟田野中が勝利し、全中でも対戦経験のある学校同士の一戦は菟田野中に軍配が上がった。その菟田野中は、続く大東中(大分県)との対決も2-0で勝利しベスト8を決めたが、吾妻中とPROGRESS倉敷に勝利した安田学園中との準々決勝で敗戦。勝利した安田学園中が2大会連続のベスト4進出を決めている。

 Bコートの第1試合は、地元開催である至民中(福井)と兼六中(石川)による北陸地方同士の対決となり、2-0で兼六中が勝利した。その後、兼六中は第4試合でシードであり優勝候補の1チームである清風中(大阪)と対戦するが、0-2で敗戦。その清風中は準々決勝で日本航空高等学校附属中と都城市立山之口中に勝利した札幌大谷中(北海道)と当たると、フルセットの末に勝利。準決勝進出を決めた。

 そしてHコートの第1試合。前回大会は決勝トーナメント2回戦で涙を流した大森第二中(東京)と2年ぶりに全中の舞台に帰ってきた八条中(京都)の試合は、2-0にて大森第二中が勝利。だが、大森第二中は、ラウンド16で前回大会ベスト4の強豪、城南中(広島)と対決し、0-2で敗れた。その城南中は準々決勝で駿台学園中(東京)にもストレート勝ち。準決勝進出となった。

 Iコートの第2試合では、敗者復活戦で勝ち上がった2チームが対戦。松戸市立第一中(千葉)と伏見中(京都)の試合は、2-0で伏見中が勝利した。その後、伏見中は雄新中(愛媛)との試合も2-1のフルセットの末に勝利し、ベスト8進出を決める。その後、サレジオ中(東京)と光野中(石川)に勝利した昇陽中(大阪)との準々決勝は昇陽中が勝利を収め、昇陽中が準決勝進出を決めている。

 これで今大会のベスト4が出揃うことに。関東予選1位の安田学園中、近畿予選1位で初のベスト4進出となった清風中、近畿予選2位の昇陽中、中国予選1位で昨年の結果を超えたい城南中の4校が第54回大会の頂点を狙うべく、最終日の戦いに挑む。

 たった1チームだけが味わえる日本一の景色を見ることができるのはどのチームか。最終日も中学生バレーボーラーから目が離せない。

■全中2024男子 8月24日開催試合結果
A1 足立区立渕江中 0-2 宇陀市立菟田野中
A2 富士見市立西中 1-2 PROGRESS倉敷
A3 雲仙市立吾妻中 0-2 安田学園中
A4 大分市立大東中 0-2 宇陀市立菟田野中
A5 PROGRESS倉敷 0-2 安田学園中
A6 宇陀市立菟田野中 0-2 安田学園中

B1 福井市至民中 0-2 金沢市立兼六中
B2 都城市立山之口中 2-1 藤枝リアン
B3 日本航空高等学校附属中 1-2 札幌大谷中
B4 清風中 2-0 金沢市立兼六中
B5 都城市立山之口中 0-2 札幌大谷中
B6 清風中 2-0 金沢市立兼六中

H1 大田区立大森第二中 2-0 京都市立八条中
H2 小布施 2-1 エスコラピオス学園海星中
H3 金ヶ崎町立金ヶ崎中 0-2 駿台学園中
H4 広島市立城南中 2-0 大田区立大森第二中
H5 小布施 0-2 駿台学園中
H6 広島市立城南中 2-0 駿台学園中

I1 サレジオ中 1-2 昇陽中
I2 松戸市立第一中 0-2 京都市立伏見中(拠)
I3 白山市立光野中 0-2 昇陽中
I4 松山市立雄新中 1-2 京都市立伏見中(拠)
I5 昇陽中 2-0 京都市立伏見中(拠)

■男子準決勝組み合わせ
安田学園中vs昇陽中
清風中vs広島市立城南中

この記事を書いたのは

VOLLEYBALL KING 編集部

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