[写真]=坂口功将

 24日、第54回全日本中学校バレーボール選手権大会の準決勝と決勝が行われ、男子は安田学園中(東京)が20年ぶりの優勝を果たした。

 安田学園中、清風中(大阪)、昇陽中(大阪)、広島市立城南中(広島)の4校がベスト4に進出した今回の全中男子。Aコートでは、ここまで大会を通して1セットも落としていない安田学園中と昇陽中が対戦した。

[写真]=坂口功将

 

 試合は、両チームとも点差が開くのを許さない展開で進むと、1セット目中盤で安田学園中が4点差をつけたタイミングで昇陽中はタイムアウトを取る。昇陽中はそこから徐々に安田学園中を追い詰めていき、25-25と追いつくが、まだこの全中でセットを落としていない安田学園中が意地をみせ、27-25で第1セットは安田学園中が取った。

 2セット目も安田学園中の勢いは止まらない。昇陽中も流れをつかみたいところだが、安田学園中の攻撃を防ぐことができず、25-17で安田学園中がストレートで勝利した。

 準決勝のもう1試合は、清風中と今年こそ準決勝で勝利をつかみたい城南中の対戦。1セット目は今年の優勝候補でもある清風中が城南中を引き離す展開となり、25-16で清風中が1セット目を取る。

[写真]=坂口功将

 だが、負けられない城南中は必死に清風中に食らいつく。2セット目も終盤まで23-21とリードを許すが、城南中の攻撃で流れを掴み、試合はデュースに突入。28-27とついにリードを奪うと、その勢いのままに城南中が2セット目を取り、試合はフルセットへと突入した。

 そして迎えた3セット目は、城南中がリードする展開。だが、清風中も負けていない。16-16で追いつくことに成功すると、城南中が点差を離しても、すぐに清風中が追いつく展開が22-22まで続く。それでも、最後は城南中の攻撃が決まり、25-23で城南中が3セット目を奪ってセットカウント2-1で決勝戦へと進んだ。

[写真]=坂口功将

 決勝の安田学園中と城南中の対戦は、昨年の全中3位同士の戦いとなった。その1セット目は両チームどちらも譲らぬ展開で12-11まで進むが、一歩リードしたのは安田学園中だった。大事な場面でサービスエースを決め、13-11と2点差に広げる。そこから安田学園中の勢いは止まらず、22-16と最大6点差となる場面もあり、そのまま25-19となり安田学園中がセットを取った。

 2セット目は、このままストレートで負けられない城南中が先にリードを奪う。だが、安田学園中の勢いは止まらず5-5とすぐに追いつくと、そのままリードを奪って5点差のまま試合が続く。なんとか追いつきたい城南中だが、この点差がなかなか縮まらない。終盤、城南中は19-21まで点差を縮めるが、安田学園中はすかさずタイムアウトを取って流れを変えにくる。このタイムアウト後、安田学園中は連続得点を取り、城南中もタイムアウト。20点台にのり、両チームが意地を見せる熱い試合となったが、最後は安田学園中が25-21で勝利。この瞬間、安田学園中はセットを失うことなく2024全中優勝となり、チームとしては20年ぶりの全国制覇となった。

[写真]=坂口功将

■準決勝
安田学園中 2-0 昇陽中
清風中 1-2 広島市立城南中

■決勝
安田学園中 2-0 広島市立城南中

■全中バレー2024 男子最終結果
優勝:安田学園中(東京)
準優勝:広島市立城南中(広島)
第3位:昇陽中(大阪)
第3位:清風中(大阪)

この記事を書いたのは

VOLLEYBALL KING 編集部

国内外の最新ニュースや注目選手の特集、バレーボールをより楽しめるバレーボール情報・ニュースサイト『VOLLEYBALLKING(バレーボールキング)』編集部です!

VOLLEYBALL KING 編集部 の記事をもっと見る