27日にバレーボールネーションズリーグ（VNL）2025男子の予選ラウンド第2週の第3戦目が行われ、日本代表はFIVB世界ランキング13位のウクライナ代表と対戦した。
今季からロラン・ティリ監督を新しく迎え、初の国際大会に挑む新生日本代表。中国で行われた予選ラウンド第1週目を3勝1敗で終え、2週目のブルガリアラウンドに入って第1戦はブルガリア代表にストレートで敗戦、第2戦目はフランス代表にフルセットの末に勝利し4勝2敗で今試合を迎えた。
5勝目をかけ、VNL初参戦となるウクライナ代表相手にセッター（S）には大宅真樹、アウトサイドヒッター（OH）には大塚達宣と山崎彰都、オポジット（OP）に宮浦健人、ミドルブロッカー（MB）には三輪大将と佐藤駿一郎が起用され、リベロ（L）には小川智大という、今大会初のスタメンの組み合わせでスタートした。
第1セット序盤は日本の僅かなリードで試合が進むが、中盤にウクライナの強烈なサービスエースが2本連続で日本を襲い、12-13と逆転を許す。その後は互いに譲らずサイドアウトの応酬で点差がつかずに進むが、宮浦がブロックポイント、そして相手ブロックを利用した緩やかなスパイクでブレイクを獲得。しかし20点目以降に再びウクライナのサーブに攻められデュースにもつれる。それでもなんとか連続ポイントを決め、セットポイントを握った日本が最後は長いラリーを決め切り、接戦を制してセットを先取する。
第2セットは大宅のサービスエースで幕を開ける。序盤に日本はボールを落とさない堅い守備から攻撃に繋げ、確実にブレイクポイントを重ねてリードするが、じりじりと追い上げを見せるウクライナ。日本は4連続ポイントを許して逆転されると、流れは完全にウクライナに。被ブロックが増え始め、大きく点差を離される日本はメンバー交代で反撃の糸口を掴もうともがくが、追い上げることができず17-25でセットを落とす。
第3セットは佐藤のブロックポイントでスタートするも、ウクライナのサーブとブロックに翻弄され追いかける展開に。中盤もウクライナの高いブロックに捕まり、日本はなかなか自分たちのペースに持ち込めない。4、5点差を詰められないままウクライナが20点目にのせ、終盤もブレイクを奪えないまま18-25で日本は連続でセットを落とし後がなくなる。
後がない日本は第4セット、ティリ監督はスタートのメンバーをがらっと入れ替えるが、序盤に点差をつけられウクライナのリードで試合が進む。このセット、宮浦に代わって出た西山大翔が2連続でサービスエースを決めると13-13の同点に追いつく。20点目以降、拮抗した試合展開でどちらが抜け出すかというところ、リリーフサーバーで出場した宮浦のサーブで崩し日本が一歩前に出る。そして今セットスタートから出たエバデダン・ラリーが2連続でブロックでシャットアウトを決め25-22で日本がセットを取り返し、勝負は最終第5セットへ。
第5セット、スタートから日本が3連続ポイントでリードする。ウクライナも負けじとブレイクポイントを取り返し5-5の同点に。互いに点を取り合い、一進一退の拮抗した試合展開で終盤を迎える。しかし先にマッチポイントを奪ったのはウクライナ、最後は長いラリーをウクライナに制され、日本は13-15でフルセットの末敗れ黒星を喫した。
今試合に敗れ4勝3敗とした男子日本代表。次戦は29日（日）18：00より、ブルガリアラウンド最終戦となるスロベニア代表との対戦が控えている。
■試合結果
日本 2-3 ウクライナ
第1セット 26-24 / 第2セット 17-25 / 第3セット 18-25 / 第4セット 25-22 / 第5セット 13-15
