元バレーボール女子日本代表の古賀紗理那さんが、自身初となる著書『後悔しない選択』(KADOKAWA)を出版した。発売に際し、書籍に込めた思いや、現在開催中のネーションズリーグ(VNL)を戦う日本代表チームについて語った。
「ぜひ読んでほしい」と笑顔で語る古賀選手。本のタイトル『後悔しない選択』には、自身の経験に基づいた深い思いが込められている。
「日々、選択していかなければいけない中で、その選択を人に任せてしまったりすると後悔してしまう、ということを生活の中で強く感じてきた」と古賀選手は語る。本書は、彼女自身が「後悔しないための選択をしてきた」経験を綴った一冊であり、それがストレートにタイトルとして表現されているのだ。
この本をどんな人に読んでほしいかという問いに対しては、「高校生にも読んでいただきたいし、仕事で先輩との関わり方に苦しさを感じている人にも読んでほしい」と述べた。自身の選手時代の生活習慣から、人間関係の築き方まで、章ごとにテーマを変えて書かれているため、指導者も含め「本当にみんなに読んでほしい」と幅広い層へメッセージを送る。
話題は、現在熱戦が繰り広げられているVNLの女子日本代表チームにも及んだ。古賀選手は今年のチームを「本当に“新生”というか、去年までのチームとは全く別のチーム」と表現する。
海外の強豪チームに比べて身長が低いという日本の課題に触れ、「去年に比べても(平均身長は)低くなっていると思う」と分析。その上で、勝利の鍵は個々の選手の活躍にあると指摘する。「それぞれがそれぞれのプレーをしなければ勝てない」と語り、特定の選手に頼るのではなく、総合力が重要になるとの見方を示した。
「今日の試合はこの選手がきっかけを作った、というように、その日その日で勝つためのきっかけが生まれる」と述べ、日替わりのヒーローの登場がチームを勢いづけると語る。一人の選手の活躍がチーム全体に波及し、「日本はそれに乗っかって、他の選手も乗っかって強くなっていく」と、チームとしての成長力に大きな期待を寄せている。
最後にファンに向けて、「この選手に注目というよりは、チーム力が試合を重ねるごとに付いてきていると思うので、そういうところを見ていただきたい」と、チーム全体の戦いぶりに注目してほしいと呼びかけた。