男子バレーボール日本代表は16日(水)、ネーションズリーグ2025男子の予選ラウンドで男子ドイツ代表と対戦し、セットカウント3-1(21-25、25-20、25-23、25-20)で勝利を収めた。
予選ラウンド3週目となる日本ラウンド初戦に臨んだ日本。1セット目こそ硬さもあり落としたが、そこからは力を発揮し終わってみれば快勝スタートとなった。
この一戦で先発セッターとしてコートに立ったのが、永露元稀。前日の会場練習でスタメン起用を告げられていたという永露は、「ブルガリアラウンドの初戦(男子ブルガリア代表戦)で0-3の負けがあったので、絶対にそうならないように。どんな状況でも勝つことだけを考えて準備してきました。トスが乱れてもスパイカーがしっかり決めても、どんな状況でも勝つことしか考えてなかったです」と、強い覚悟を持って臨んでいたことを明かした。
試合では序盤に1セットを落とす苦しい展開となったが、「2セット目に入る時にしっかり気持ちをリセットできた」と語るように、落ち着いた判断でゲームを立て直した。
この日本ラウンドから髙橋藍ら2024年のパリオリンピックメンバーも合流しているが、「対応してくれる選手がたくさんいるので、トスが乱れてもしっかり決めてくれて、その中でトスをどうしてほしいか言ってくれる選手がたくさんいるので、すごく頼もしいですし、あげてて楽しい」と語った。
特にエース・石川祐希との連携については、沖縄合宿から意識してきた“リズム”が鍵だったという。「リズムをすごく大事にしている選手で、僕もそのリズムは慣れていなかったので、そこはどんどん『このリズムでくれ』『高さはいいからリズム出してくれ』という話をしています」としつつ、「石川選手もコミュニケーション取ってくれる選手ですごやりやすいですし、試合を通して、やっぱり試合じゃないとできない状況もあるので、その中でちょっとずつ改善点が出ているので、そこを克服していきたい」と、さらなる改善を誓った。
新しい選手たちとの連携を深めながら、セッターとしての役割を全うした永露。次戦以降の起用にも注目が集まる中、日本は17日(木)19時20分から男子アルゼンチン代表と対戦する。