12日にバレーボールネーションズリーグ2025男子の予選ラウンド第3週の第2戦が行われ、バレーボール男子日本代表は男子アルゼンチン代表と対戦した。
いよいよ開幕した予選第3週の日本ラウンド。予選ラウンド第2週を終えた時点で5勝3敗の総合順位4位につけていた日本は、16日に行われた日本ラウンド初戦の男子ドイツ代表戦をセットカウント3-1の勝利で飾った。
対するアルゼンチンは今大会ここまで9試合を戦い、5勝4敗の総合順位9位。FIVB世界ランキングは8位だ。
日本ラウンドの第2戦、日本はアウトサイドヒッター(OH)に石川祐希と髙橋藍、ミドルブロッカーに小野寺太志と佐藤駿一郎、セッター(S)に大宅真樹、オポジットに宮浦健人、リベロ(L)に山本智大をスタメン起用。この日本ラウンドから、石川や髙橋らパリ2024オリンピックの主要メンバーが合流している。
注目の第1セットは拮抗した入りとなる。レセプションに乱れの見られる日本は、アルゼンチンにリードを許す。相手に先行されたまま入った中盤、日本は相手を崩すサーブや粘り強い繋ぎで14-14の同点に追いつく。その後は互いにブレイクを取り合う展開に。しかし終盤、相手にサービスエースを含む連続得点を奪われる。この場面でも持ち前のディフェンス力を見せる日本は、21-21の同点とする。20点以降にブレイクを生み出した日本だが、リードを奪うことが出来ず。第1セットを落とす。
続く第2セットの序盤、日本は宮浦のサーブから連続得点を奪い、前に出る。その後、なかなかサーブ効果率を上げられない日本は12-13で逆転を許す。中盤はサイドアウトの応酬に。レセプションの安定しない日本は、終盤の勝負所で相手にブレイクを奪われる。20点以降もきっかけを掴めない日本は第2セットも落とし、後がない状況に。
勝負の第3セット、日本はセッターに永露元稀を、リベロに小川智大を投入する。日本は序盤からサーブ&ブロックで流れを掴み、7-3と先行する。以降の中盤、佐藤にサービスエースも飛び出した日本は点差をキープ。終盤、チャレンジに成功した相手に連続得点を許した日本だが、リードを維持したまま第3セットを取り切る。
第4セットは互いに点を取り合う入りとなる。日本は、安定したレセプションやスーパーディグを連発する小川を中心に流れを引き寄せ、リードを奪う。中盤、トランジションから得点するアルゼンチンに16-16の同点に追いつかれる。ブロックポイントから勢い付いたアルゼンチンは攻守で粘りを見せ、前に出る。流れを変えたい日本は石川に代えてOH富田将馬を投入。さらに、リリーフサーバーで入ったOH甲斐優斗がサービスエース。21-20の逆転に成功する。髙橋のサービスエースでセットポイントを握った日本。最後は宮浦のスパイクで第4セットを制す。
運命の第5セット、日本はスタートから石川に代えて富田を起用する。序盤は互いに譲らず一進一退の攻防に。日本は好調な富田を軸に攻撃を展開する。中盤、日本がブレイクに成功し、前に出る。その後はアルゼンチンのサーブミスも重なり、日本がリードを保ったまま終盤に入る。サイドアウトを取り合う中、日本が先にマッチポイントを握る。最後、日本は相手のサーブミスで第5セットを取り切った。
日本は、ブロック&ディフェンスの光ったアルゼンチンに苦しみながらフルセットの大逆転勝利を飾った。次戦、日本は7月18日(金)19:20より男子ブラジル代表と対戦する。
■試合結果
日本 3-2 アルゼンチン
第1セット 23-25|第2セット 23-25|第3セット 25-21|第4セット 25-23|第5セット15-13