V.LEAGUE WOMEN(Vリーグ女子)のブレス浜松は24日、一般社団法人ジャパンバレーボールリーグ(JVL)から制裁を科されたことについて声明を発表した。

 2024-25シーズンのVリーグ女子で準優勝に輝いたブレス浜松だが、2024年度決算(2025年3月期)において債務超過状態であり、クラブVライセンス交付規則 第21条の財務基準F.02純資産基準に違反したことで、JVLから①選手契約または移籍契約締結の禁止(期間は2025年9月1日~2026年6月末)と、②改善報告書などのJVLが指定する追加資料の提出(経営体制の再構築計画の提出)の制裁が科されていた。

 また、財務基準違反について、JVLに対して事前の相談もなく、且つ、自ら事情を報告することもなかったことが、クラブVライセンス交付規則 第5条〔遵守義務〕第3項の違反にあたり、譴責(始末書および再発防止策の提出)の制裁が科されることに。

 さらに、JVL理事会の承認なく現運営法人(一般社団法人ブレス浜松)の代表理事含む役員体制を変更し、現実行委員に代表権がなくなり実行委員の要件を満たさなくなったことも、JVL規約 第8条〔実行委員会および実行委員幹事会〕とJVL実行委員会規程 第3条〔実行委員〕第2項、第3項の違反にあたるため、けん責(始末書および規範意識向上の対策・計画の提出)が科された。

 JVLの発表を受け、ブレス浜松も声明を発表。クラブ体制の見直しに努めるとした。

「本件をクラブとして重く受け止め、すべての責任はクラブ運営側にあると真摯に反省しております。日頃よりご支援をいただいているファンの皆さま、パートナーの皆さま、地域の皆さまに、深くお詫び申し上げます」

「現在、債務超過の解消に向けての手続きを進めており、2025年8月末には財務基盤の正常化を実現します。また、ライセンス管理および経営報告体制の見直しも進めており、再発防止と信頼回復に向けた取り組みを全力で進めております。なお、現在契約交渉中の選手につきましては、2025年8月末までに契約を締結し、準備が整い次第、順次発表させていただきます」

「地域とともにあるクラブとして、誠実な運営と責任ある対応に努めてまいります。今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」

 なお、8月31日までに新運営法人と現運営法人と合算して純資産基準を充足していることが示された場合、ブレス浜松の2025-26シーズンのVライセンスは取り消されず、2026-27シーズンのライセンス交付が可能となる。

 一方、8月31日までに純資産基準を充足していることが認められなかった場合、2025-26シーズンのVライセンスの取り消し含めた対応および制裁は、改めて理事会にて決議するものとJVAは発表している。

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VOLLEYBALL KING 編集部

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