27日(日)にバレーボールネーションズリーグ(VNL)2025女子の準決勝が行われ、バレーボール女子日本代表が女子ブラジル代表と対戦した。
予選ラウンドを3位で終えた日本。準々決勝では女子トルコ代表をフルセットの末に下し、この準決勝に駒を進めた。一方のブラジルは予選ラウンドで日本にも勝利し、2位通過で決勝ラウンドに進出すると、準々決勝では女子ドイツ代表をストレートで下している。
VNL2024女子の準決勝の再現となったこのカードで、日本はアウトサイドヒッターに石川真佑、佐藤淑乃、和田由紀子、セッターに関菜々巳、ミドルブロッカーに島村春世と宮部藍梨、リベロに福留慧美と小島満菜美をスタメンに起用。今大会の主力メンバーを並べた。
試合開始早々から石川のサーブでリードを奪う日本は、幾度かのラリーを制しきり最大6点差をつける展開で第1セット中盤まで進む。しかし早めにセッターをロベルタ・ラツキからマクリス・カルネイロに代えたブラジルに徐々に詰め寄られると、一気に19-20と逆転されてしまう。それでもブロックが機能する日本は再び逆転に成功すると、ブラジルを振り切り、予選ラウンド時はストレートで敗れたブラジルからセットを先取する。
ブラジルが引き続きカルネイロをセッターに起用してきた第2セットは、第1セットほど日本のサーブが効果的に決まらず、ブラジルにリードを許して中盤へと進む。13-20と大きなリードを奪われたところでタイムアウトを取ると、セットポイントから粘りを見せたものの追いつくことはできず21-25で日本はセットを奪われる。
追いつかれた日本だが、第3セットはブラジルの攻撃の徐々に対応していく。だが、日本の攻撃もなかなか簡単には決めさせてもらえず、僅かにビハインドのままセット中盤へと入る。16-19とリードを広げられたタイミングでタイムアウトを取った日本だがブラジルの勢いは止められず、18-25でこのセットも落としてしまう。
第4セット、日本は宮部に代えて荒木彩花を起用。早速その荒木のブロックポイントも出ると、第2~第3セットとは異なり日本リードの展開で試合を進める。ただ簡単にはセットを取らせてくれないブラジルも詰めてくると、20-18の僅差で20点台へと突入する。それでも日本は焦らず、このセットを25-19で獲得。試合はフルセットに突入する。
最終セット、日本がファーストポイントを奪うもそこから4連続ポイントを奪われ、たまらずタイムアウト。だがブラジルも集中を崩さず、日本は点差を詰められず。そのまま8-15でセットを取られ、日本は惜しくもフルセット負けを喫した。
この結果、勝利したブラジルは前回女王の女子イタリア代表が待つ決勝に進出。敗れた日本は2大会連続の決勝進出はならず、メダルをかけて女子ポーランド代表と対戦することとなる。
3位決定戦は27日(日)23時、決勝は28日(月)3時から行われる。
■試合結果
日本 2-3 ブラジル
第1セット 25-23
第2セット 21-25
第3セット 18-25
第4セット 25-19
第5セット 8-15