17日(日)、インドネシアのスラバヤで2025女子U21世界選手権大会の決勝が行われ、バレーボールU21女子日本代表はU21女子イタリア代表と対戦した。
予選ラウンドを無傷の5連勝で終え、プールDを1位で通過した日本は、ラウンド16でU21女子クロアチア代表戦に3-1で勝利。準々決勝のU21女子トルコ代表戦、準決勝のU21女子ブルガリア代表戦をストレートで勝利し、決勝ではイタリア代表と対戦することになった。
イタリアのサーブミスから始まった第1セット、序盤は一進一退の攻防となったが、9-12と中盤で日本がリードを奪いリズムを作った。それでもイタリアは直後に12-12で追いつき、思い通りに攻撃させない。サーブで崩された日本は逆にリードを許したもののその後は取っては取られの展開となった。両チームともに20点台へと乗せたこのセットだったが、最後はイタリアのサービスエースが決まり22-25でこのセットを落とした。
第2セットは日本のブロックポイントから始まった。勢いづいた日本は3-0と3点のリードを奪う入りとなったが、イタリアも粘りを見せ同点とする。中盤にかけて点差を広げた日本は追い上げられながらも20-18と先に20点台へと乗せた。終盤、イタリアのネットインサーブで22-22と同点に追いつかれたが、最後はアウトサイドヒッター(OH)の大森咲愛のスパイクが決まりこのセットを奪い返した。
続く第3セットは、ミドルブロッカー(MB)の柳千嘉の得点でスタートし、攻撃枚数の多さをセット序盤から見せる形となった。流れをつかんだ日本は順調に得点を重ね、15-8と一時7点差をつけ相手を突き放した。終盤までリードを守りきった日本は、柳のダイレクトで25点目を奪い25-15と大差でこのセットを奪った。
第4セット、このセットを取り切ると勝利が決まる日本だったが、序盤から0-4と流れはイタリアへ。追いかける展開となった日本は多彩な攻撃展開でその背中を捉えようとするも、フルセットへと持ち込みたいイタリアが最後までペースを乱さず、19-25でイタリアが第4セットを取り返した。
勝負の第5セットは1点目からロングラリーとなった。6-3と先にイタリアが前に出ると、焦りもあり日本にミスが見られ、点差を縮められず8-6と2点のビハインドでコートチェンジを迎えた。ブロックポイントで9-9と同点に追いついた日本だったが、相手の高いブロックに阻まれイタリアがマッチポイントを奪う。最後は相手のミドル攻撃が決まり11-15でこのセットを落とした。
イタリア戦では、OHの上村杏菜が18得点、同じくOHの大森が17得点をあげチームの攻撃に貢献したが、第5セットでは大森が1点、上村が3点と、相手ブロックに苦しんだことが数字にも表れる結果となった。第5セットでもMBの攻撃を織り交ぜチーム全員で戦ったこの試合だったが、惜しくも敗れ準優勝で大会を終えることとなった。
■試合結果
日本 2-3 イタリア
第1セット 22-25
第2セット 25-22
第3セット 25-15
第4セット 19-25
第5セット 11-15