第22回フベルト・ワグネル記念大会で男子アルゼンチン代表が優勝を果たした。
1974年の世界選手権や1976年のオリンピックで金メダルへ導いたポーランドの名将、フベルト・イェジ・ワグネル氏を記念して毎年9月頃に開催されているこの大会。2025年大会にはアルゼンチン、ブラジル代表、セルビア代表、ポーランド代表が出場し、9月12日(木)からフィリピンで行われる世界選手権への準備試合も兼ねていた。
アルゼンチンは初戦でブラジルと対戦。ブラジルは今年のネーションズリーグの予選ラウンドを1位で通過し最終順位は3位と絶好調だったが、セットカウント3-0(25-20、25-22、25-21)でアルゼンチンがストレート勝利を収めた。オポジット(OP)のパブロ・クカルツェフが15得点、アウトサイドヒッター(OH)のルチアーノ・ヴィセンティンが12得点を挙げ、幸先の良いスタートを切った。
第2戦目は、セルビアをセットカウント3-0(25-20、25-18、25-17)で下し、さらに勢いに乗る。セルビア戦では、ミドルブロッカーのホアキン・ガジェーゴがクイック攻撃で得点を重ね、相手スパイクを阻みつつチーム最多11得点を挙げた。
最終戦では、前年優勝国であり開催国のポーランドと対戦。セットカウント3-1(25-20、21-25、25-19、26-24)で勝利した。OHルチアーノ・パロンスキーが17得点、OPクカルツェフが14点を挙げ、ポーランド代表に復帰したバルトシュ・クレクや地上最強アタッカーの呼び声高いウィルフレド・レオンを擁するポーランドを破った。ホームの観客の熱気に包まれる中でも、自分たちのスタイルを崩さず3戦全勝で優勝を飾った。
最終順位はアルゼンチンが優勝、ブラジルが2位、ポーランドが3位、セルビアが4位。個人賞ではトカルツェフがMVPに選ばれ、セッターのマティアス・サンチェスがベストセッター、ガジェーゴはベストブロッカーに輝いた。
アルゼンチン代表は14日(日)に世界選手権の初戦を迎え、フィンランド代表と対戦する。アルゼンチンと同じプールCにはパリオリンピック優勝国であるフランスもおり、どんな試合になるのか注目だ。
【MVP】
パブロ・クカルツェフ(アルゼンチン)
【ベストアタッカー】
バルトシュ・クレク(ポーランド)
【ベストミドルブロッカー】
ホアキン・ガジェーゴ(アルゼンチン)
【ベストセッター】
マティアス・サンチェス(アルゼンチン)
【ベストレシーブ】
ルーカス・バーグマン(ブラジル)
【ベストリベロ】
マイク・ナシメント(ブラジル)