2日、有明アリーナで「エムットマッチ2025 Powered by MUFGバレーボール男子世界選手権壮行試合」が行われ、男子日本代表は男子ブルガリア代表と対戦した。
2025年9月12日(金)に開幕する2025バレーボール男子世界選手権(世界バレー)。本大会に向け、日本は9月2日(火)、3日(水)にブルガリアと、9月6日(土)、7日(日)に男子イタリア代表との壮行試合を行う。
壮行試合の対戦相手であるブルガリアはFIVB世界ランキング15位だが、6月に行われたバレーボールネーションズリーグ2025で、日本はストレート負けを喫している。中でも注目選手は、アレクサンダル・ニコロフとシメオン・ニコロフ兄弟だ。
日本はこの試合、アウトサイドヒッター(OH)に髙橋藍と石川祐希、ミドルブロッカー(MB)に小野寺太志とエバデダン・ラリー、セッター(S)に永露元稀、オポジット(OP)に宮浦健人、リベロ(L)に山本智大をスタメンに起用した。
第1セットは序盤、サーブから流れを掴んだ日本がリードを奪う。ブルガリアに1点差まで詰め寄られると、中盤は競った展開が続く。相手の高いブロックが襲い掛かり、15-15の同点に。接戦のまま入った終盤、反則による失点で18-19と相手にリードを許すも、日本は宮浦のサーブからすかさずブレイク。20点以降、連続得点を奪った日本は第1セットを制す。
続く第2セットはブルガリアが一歩前に出る入りに。日本は、エバデダンのブロックポイントや石川のサービスエースで食らいつくも、リードを奪えないまま中盤に入る。その後、日本は相手のミスや髙橋のサービスエースで、16-13と前に出る。しかし、相手も食い下がり、拮抗した展開で終盤を迎える。石川のネットインサーブで20-19と再び先行した日本は、堅いディフェンスからリードを維持。粘る相手にデュースに持ち込まれるも、最後は小野寺がブロックを決め、第2セットを日本が取り切る。
第3セット、日本はスタートからメンバーを大きく変更。MBに西本圭吾と佐藤駿一郎、Lに小川智大、Sに大宅真樹を起用した。このセットは、攻守でリズムに乗る日本がリードする立ち上がりとなる。中盤も流れは変わらず、大宅の的を絞らせないトスワークが日本の勢いを加速させる。18-13まで点差を広げた日本は、以降も先行をキープ。第3セットを取り、ストレート勝利を決めた。
追加で行われた第4セットも、日本はスタートからメンバーを変更。第3セットの布陣からOHを大塚達宣と富田将馬に、OPを西山大翔に変更した。メンバーが代わってもブロック&ディフェンスで力を見せる日本は、序盤からリードを奪う。サーブで相手を崩し、ブレイクを重ねる日本は中盤にも点差を広げていく。ブロックタッチから攻撃を展開していく日本は、21-12までリードを大きくする。完全に主導権を握った日本は25-15の大差で第4セットを取った。
セットごとにメンバーが代わった中で力を発揮した日本が、セットカウント4-0で勝利を収めた。日本は次戦、3日(水)19:00からブルガリアと再び対戦する。
■試合結果
日本 4-0 ブルガリア
第1セット 25-20
第2セット 26-24
第3セット 25-20
第4セット 25-15