2日(火)、有明アリーナで「エムットマッチ2025 Powered by MUFGバレーボール男子世界選手権壮行試合」が行われ、男子日本代表は男子ブルガリア代表にセットカウント4-0(25-20、26-24、25-20、25-15)で勝利した。
ネーションズリーグ2025の予選ラウンドで対戦した際にはストレートで敗れた相手に対し、3セットを先取した日本。追加で行われたボーナスセットも奪い、完勝を収めた。
試合後の記者会見に出席したロラン・ティリ監督はまず、平日にもかかわらず多くのファンが来場したことに言及。「多くのファンにこの有明アリーナまで来ていただいて、試合を見に来ていただいたことは大きな成功だったと思います」と感謝を述べた。
VNL以来の実戦となったが、「この3週間、厳しい練習をこなしてきましたけれども、試合をしていなかったとなかったので、自分たちのレベルがわかっていなかった」と述べ、今日の一戦がチームの立ち位置を確認する上で非常に重要だったことを明かした。「今日のような試合で、自分たちの今の現在地を知ることができたことは非常によかったです」と壮行試合の収穫を語った。
特に、チーム全体が高い集中力で臨んだことを評価。「選手全員非常に集中して、サーブからのブロックディフェンス、全てにおいてよく機能していたので、とても良かったと思います」と、試合のポイントとなった部分を明確に指摘。ブロックディフェンスの成果は、監督の目にも確かなものとして映っていたようだ。
また、第3セット以降の大胆な選手交代の意図については、「いろんな人のマッチングをして、どのようなメンバーが機能するかを確認したかった」と説明。同時に「全ての選手に出場機会を与えるというところも考えていました」と、チーム全体の底上げとコンディション調整を図る目的があったことを明かした。
3日(水)にもブルガリアと戦う日本。相手もさらにコンディションも上がってくると思われるが、ティリ監督は「明日はより難しい試合になると予想しているので、それに向けて準備していきたい」と気を引き締めた。