3日(水)に2025バレーボール女子世界選手権(世界バレー)の準々決勝が行われ、バレーボール女子日本代表が女子オランダ代表と対戦した。
ラウンド16で開催国のタイ相手に完全アウェイの中でストレートで勝利を収めたFIVB世界ランキング4位の日本と、大会2連覇を果たしていたセルビア相手にフルセットで勝利し準々決勝へ駒を進めたFIVB世界ランキング8位のオランダとの対戦となった準々決勝。
日本はアウトサイドヒッターに石川真佑、佐藤淑乃、和田由紀子、ミドルブロッカーに島村春世と宮部藍梨、セッターに関菜々巳、リベロに小島満菜美をスタメンに起用し、ラウンド16と同じ布陣で臨んだ。
第1セットのスタートはオランダの連続得点で始まる。序盤からオランダにサービスエースを2本許し、なかなか自分たちの流れを掴めない日本だったが、長いラリーを制した直後の宮部のサーブでブレイクに成功、13-13と同点に追いつく。中盤から終盤にかけては一進一退の攻防に。しかし20点目以降、オランダの高いブロックでシャットされ再び点差をつけられると、20-25でセットを落とす。
第2セットは互いにサーブで攻めながら拮抗した試合展開に。序盤に僅かな点差を追いかけていた日本だったが、関のサーブターンで怒涛の8連続ポイントを奪い逆転、15-10とリードを広げる。終盤にオランダが追い上げを見せるが、和田と石川を中心として確実に得点を重ねる日本。石川のブロックポイントで24点目を取り、最後は和田が決め切って25-20でセットを取り返す。
注目の第3セット、互いに粘りのプレーで見応えのあるラリーが展開される。オランダが僅かに先行する中、日本はサーブレシーブで乱される場面が増え、10-16と点差を広げられる。終盤に徐々に追い上げる日本だったが勢いのあるオランダの攻撃をあと一歩止められず、22-25でセットを落として後がなくなる。
第4セット、序盤はオランダが僅かに先行するが、今試合好調な和田のサービスエース、佐藤のスパイクでブレイクして11-11の同点に追いついた日本。中盤は一進一退の攻防になる中、宮部のサーブで崩した日本がブレイクして20点にのせ、4点のリードを得る。その勢いのまま日本がセットを制し、25-22でセットを取り切り勝負は最終セットへ。
勝負が決まる第5セット、スタートはオランダが3連続ポイントを奪ってリードするが、すぐに日本も連続ポイントを取り返して6-6の同点に。以降は互いに譲らない一進一退の攻防戦が続いたが、終盤に強さを見せてブレイクを成功させ前に出たのは日本だった。そのリードを保って最後を決めたのはキャプテンの石川。15-12でフルセットを制した。
今試合に勝利した日本が準決勝進出を決め、15年ぶりのベスト4進出が確定。目標となるメダル獲得へ大きく前進した。次戦の準決勝は9月6日(土)、アメリカvsトルコの勝者と戦う。
■試合結果
日本 3-2 オランダ
第1セット 20-25
第2セット 25-20
第3セット 22-25
第4セット 25-22
第5セット 15-12