6日(土)、LaLa arena TOKYO-BAYで「エムットマッチ2025 Powered by MUFGバレーボール男子世界選手権壮行試合」が行われ、男子日本代表は男子イタリア代表と対戦した。
2025年9月12日(金)に開幕する2025バレーボール男子世界選手権(世界バレー)。本大会に向け、日本は9月6日(土)と7日(日)にイタリアとの壮行試合を行う。なお、9月2日と3日に行われた男子ブルガリア代表との壮行試合では、両日ともに日本が勝利を収めた。
今回の対戦相手であるイタリアはFIVB世界ランキング2位の強豪だ。6月から8月にかけて行われたバレーボールネーションズリーグ2025では、銀メダルを獲得。また、2022年に開催された前回大会の世界バレーでは優勝を飾っている。
日本はこの試合、アウトサイドヒッター(OH)に髙橋藍と石川祐希、ミドルブロッカー(MB)に小野寺太志とエバデダン・ラリー、セッター(S)に大宅真樹、オポジット(OP)に宮浦健人、リベロ(L)に山本智大をスタメンに起用した。
第1セット、日本は序盤から相手の高いブロックに阻まれる。イタリアにリードを許す中、食らいついて離されない日本は小野寺のサーブから13-12と前に出る。中盤、堅いディフェンスからラリーを制し、流れを掴んだ日本。その後も、粘り強い繋ぎからブレイクを重ねる。しかし20点以降、立て直しを図るイタリアが連続得点。点差を縮められたものの、最後は相手のサーブがミスとなり、日本が第1セットを制した。
続く第2セットは、ブロックポイントから流れを引き寄せたイタリアに先行される入りに。日本の攻撃に対し、ブロック&ディフェンスで対応するイタリアは、一気に7-1までリードを広げる。中盤、サーブや守備から何とかきっかけを掴みに行く日本だが、勢いの止まらないイタリアを相手に点差を縮められず。以降も流れを掴めなかった日本は、第2セットを落とす。
第3セット、日本はスタートからMBを西本圭吾と佐藤駿一郎に、Sを永露元稀に、Lを小川智大に変更した。このセットもイタリアは、キャプテンでセッターのシモーネ・ジャネッリを中心に多彩な攻撃を展開。イタリアが攻守で優位に立ち、試合を進める。イタリアリードのまま入った中盤、小川の好レシーブから得点し、流れを引き寄せた日本は12-12で同点に追いつく。その後は一進一退の攻防が続く中も、20点以降に強さを見せたイタリアが第3セットを取り切る。
勝負の第4セットも日本はスタートからメンバーを変更。第3セットのメンバーからOHに富田将馬と甲斐優斗を、OPに西山大翔を起用した。このセットは競った立ち上がりとなる。中盤、なかなかチャンスをものにできない日本は膠着状態を抜け出せず。しかし終盤、日本はリリーフサーバーで入ったOH大塚達宣のサーブから連続得点。好調な西山を軸に得点を重ねた日本が第4セットを取り切り、試合は最終第5セットに。
運命の第5セット、序盤は拮抗した展開となる。中盤、日本はレセプションの乱れから3点リードを奪われる。イタリアに流れを握られたまま入った終盤、このセットもイタリアは粘り強いブロック&ディフェンスを発揮。6-11と点差を広げられる。西山や途中出場の大塚を中心に粘った日本だが第5セットを落とし、フルセットで敗戦した。
西山ら代わって入った選手の活躍も光った日本だが、ジャネッリの的を絞らせないトスワークや、堅いブロック&ディフェンスを見せたイタリアにフルセット負けを喫した。そんな日本は次戦、9月7日(日)13:45よりイタリアと再び対戦する。
■試合結果
日本 2-3 イタリア
第1セット 25-23
第2セット 18-25
第3セット 22-25
第4セット 25-21
第5セット 12-15