12日(金)、V.LEAGUE WOMEN(Vリーグ女子)の広島オイラーズが2026年3月末日でチームの活動を終了し、解散することを公表した。クラブ公式SNSが伝えている。
広島は1993年に「大野石油スポーツクラブ」として創部。市内の給油所での勤務後、本社ビル内にある専用体育館で練習を行い「店でも、コートでも一流」を身上とし、社会人としても選手としても愛され、信頼される人財を目指してきた。1994年から地域リーグに出場し、2003年3月には旧V1リーグに昇格。2007年に愛称を「オイラーズ」に、2024年には新Vリーグ移行に伴い現在の「広島オイラーズ」に改名した。
なお、一般社団法人ジャパンバレーボールリーグ(JVL)理事会において、2026年3月末日をもって広島がJVLから退会することが承認されている。
2024-25シーズンは5勝23敗と勝ちを伸ばせず年間最終順位を10位で終えた広島。最後のシーズンとなる今季はどんな戦いを見せてくれるだろうか。
クラブ解散に関し、選手・スタッフ一同からのコメントは以下の通り。
「広島オイラーズ ファンの皆様へ 謹啓」
「早秋の候、皆様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。いつも広島オイラーズを力強く支えてくださり、心より御礼申し上げます」
「このたび、株式会社大野石油店女子バレーボール部 広島オイラーズは2026年3月末日をもちましてチームの活動を終了し、解散する運びとなりました」
「1993年の創部以来、皆さまの熱い拍手、ご声援、そして数えきれない励ましのお言葉が、コートに立つ私たちを動かす原動力でした。勝利の瞬間も、悔しさに沈む夜も、常に皆さまがそばにいてくださったことを決して忘れません。本当にありがとうございました。また、広島オイラーズとして地域に対して、そしてバレーボール界に対して皆さまのお力を借りながら一定の役割を果たすことができたと考えております」
「今回の決断は、後退ではなく『次の挑戦へのステップ』 です。”Only Individuals Learning Everyday Reach Success”このチーム名に込めた理念のとおり、選手·スタッフはそれぞれが新しいフィールドへ踏み出し、学び続け、さらなる成長を目指します。オイラーズで培った絆と経験は、これからの人生や地域スポーツの未来につながると信じています」
「どうか皆さまには、これからも選手一人ひとりの新たな道のりを温かく見守り、引き続き広島のスポーツ文化を応援していただければ幸いです。チームとしての歩みは一区切りとなりますが、『感動を届けたい』という想いは形を変えて生き続けます。いつの日かまた別のステージで皆さまとお会いできることを願い、感謝の気持ちを込めてご挨拶とさせていただきます」
「長年にわたるご声援、本当にありがとうございました。まだしばらくは暑い日が続きそうです。どうかご自愛くださいますように。ご多幸をお祈り申し上げます。敬具」