[写真]=Lega Pallavolo、須田康暉

 「Qoo10 presents ワールドチャレンジシリーズ 2025 サントリーサンバーズ大阪vs シル・サフェーティ・ペルージャ」が10月7日(火)と8日(水)の2日間にわたって東京有明アリーナで行われる。

 2024-25シーズンの大同生命SV.LEAGUE(SVリーグ)王者であるサントリーと、欧州チャンピオンズリーグ(CL)優勝チームのペルージャが対峙する夢の対決。ペルージャには石川祐希が所属しており、髙橋藍らサントリーの日本代表組との対決も実現する。

 スター選手たちばかりの両チームだが、今回はその主力選手たちを解説していく。

石川祐希/ペルージャのCLトップスコアラー

※写真は2024年9月21日撮影[写真]=Lega Pallavolo

 昨シーズンを通して1セットあたりの得点数がチーム内トップ(2.87本)を記録しており、ペルージャのエースの1人だ。また最も権威のあるカップ戦の1つであるCLでは、チーム内トップスコアラーで優勝に貢献した。

 日本代表とペルージャでの石川の違いは、キャプテンではなく絶対的なエースでもないということだ。あくまでアタッカーの1人という立ち位置なので、調子が悪ければ控えの選手と交代することもあり、その層の厚さがペルージャの強みだ。

 様々なプレッシャーとも戦っているであろう日本代表と違い、純粋に1バレーボーラーとしてバレーを極めるペルージャのYuki Ishikawaの姿に注目だ。

カミル・セメニウク/ペルージャのバランサー

[写真]=Lega Pallavolo

 セメニウクはペルージャで最も攻守のバランスが良いOHで、日本の選手に例えるとサーブが世界トップクラスになった大塚達宣だ。

 攻撃面ではアタックは技巧派で圧倒的な高さやパワーはないが、的確にコースを打ち分ける技術がある。

 サーブはセメニウクの強みの1つで、美しいフォームから放たれるジャンプサーブで、昨季のセリエAではチーム内2位のサーブ得点数を記録。さらにサーブミス率は15%で、チームのサイドアタッカーで最も低い。(プロトニツキ20%、石川22%、ベンタラ32%)

 守備については石川がレシーブは自分より良いと話すほどの腕前だ。チームの状態に合わせて、攻守の比重を変えられるペルージャのバランサーだ。

オレフ・プロトニツキ(OH/194cm/28歳/ウクライナ)/セリエAトップサーバー

[写真]=Lega Pallavolo

 プロトニツキはパワフルなサウスポーで、世界トップクラスのOHだ。日本選手で例えるなら西田有志をOHにしたようなプレーヤーだ。

 プロトニツキの最大の武器はサーブだ。やはり左利きとジャンプサーブの組み合わせは強力で、昨季セリエAのサーブランキングは1位(56得点/1セット平0.85本)だった。

 またアタックも良い選手で、ジャンプ力とパワーで豪快にスパイクを叩き込んでくる。さらに守備力も高く、1セットあたりのAパス返球率はリーグ5位の成績だった。

 オールラウンドでパワフルなレフティーOHだ。

ワシム・ベンタラ(OP/203cm/29歳/チュニジア)/宮浦の師匠

[写真]=Lega Pallavolo

 ペルージャのエースの1人で、右利きの高身長OP。安定感のあるOPで、ほぼ全ての試合でスタメン出場した昨季のセリエAではチームの得点王だった。

 身長203cmの高さと、堅いゴムのように強靭でしなやかな肉体から放つスパイクが武器だ。得意コースはコーナーを狙ったクロスで、高い打点から奥にスパイクを打つのでブロックを弾き飛ばす。

 2022-23シーズンではニサ(ポーランド)で日本代表の宮浦健人とチームメイトだった。当時から圧倒的な実力で宮浦にレギュラーを譲ることなく、ポーランドリーグ総得点3位を記録した。

 プレーの安定感、鋼の肉体からしなやかなスパイクフォーム、得意コースが奥だったりと今の宮浦に通ずるものが多い選手だ。

ロベルト・ルッソ(MB/207cm/28歳/イタリア)/世界最強ブロッカーの一角

[写真]=Lega Pallavolo

 ルッソは世界最強ブロッカーの1人で、ブロック最強国イタリアの核となる選手だ。世界バレーでは全体2位のブロックポイントを記録した。

 ルッソのブロックは身長207cmの高さ×鍛え抜かれた分厚い肉体×俊敏な動きとブロックに必要なすべてを兼ね備えている。重くて分厚い壁が高速で移動しているようなイメージだ。

 ブロック力に加えて、セッターのジャネッリと抜群のコンビを誇るクイック、正確無比なハイブリットサーブも持っている。

 ペルージャでは石川祐希とチームメイトだが、日本代表やミラノ時代には重要な一戦で、文字通り壁として立ちはだかってきた。

 日本のエースを跳ね返し続けた世界最強ブロッカーに注目だ。

アグスティン・ロセル(MB/196cm/27歳/アルゼンチン)/総合力世界No.1ミドルブロッカー

[写真]=Lega Pallavolo

 アルゼンチン代表のキャプテンで世界トップMBの1人だ。ロセルはクイックとブロックの得点力が世界トップクラスで、今季の代表戦でもディフェンスが強いイタリア、日本、フランスからいずれも2桁得点を奪っている。

 その最大の得点源はクイックだ。サイドアタッカーのように手軽にトスを上げやすいMBで、トスが多少悪くても、ブロックを避けながらボールを叩きつけてくる。 

 そしてブロックもVNLで2年連続最多ブロックポイントを記録した実績を持つ。身長は196cmとMBとしては小柄だが、抜群の身体能力と腕の長さを活かし、縦横無尽に飛び回って敵のスパイクを叩き落とす。

 MBながらエース級の得点力を誇るプレーヤーだ。

シモーネ・ジャネッリ(S/200cm/29歳/イタリア)/優勝請負人

[写真]=Lega pallavolo

 世界トップセッターの1人で、世界バレーでもイタリアを優勝に導きベストセッターを受賞した。

 ジャネッリの最大の強みはセッターでありながらアタックで得点を狙えることだ。敵ブロッカーに自分をマークをさせることで、味方スパイカーの負担を減らすことができる

 さらに彼のツーアタックは高確率で得点を奪えるので、流れが変わりそうな一本をキャプテン自ら仕留めることもできる。流れが重要なバレーでは大きすぎるアドバンテージだ。

 さらにトスも年々洗練されている。特にクイックやパイプの使い方が絶妙で、敵の虚を突きながら味方が打ちやすいトスを上げている。

 攻撃力が高いセッター独自の自身を囮にしたトス配分と勝負どころの1点を奪うツーアタックに注目だ。


マッシモ・コラチ(L/180cm/40歳/イタリア)/40歳の大ベテランリベロ

[写真]=Lega Pallavolo

 40歳の元イタリア代表リベロで、セリエAでは通算5回の優勝を経験している。

 ベテラン故の確実で安定感のあるプレーと、ベテランとは思えない軽快なフットワークが魅力のリベロだ。

 レセプションはセリエAで世界最高峰のサーブを長年受け続けており、どんな強烈なサーブでもしっかりとコート内にキープしてくれる。

 ディグについては、リベロには珍しいバックセンターを主に守っている。バックセンターは強打は少ないが、守備範囲が最も広いレシーブポジションだ。ベテランの読みと軽快なフットワークがあるコラチにはマッチしていて、取りこぼしの無い安定感のあるレシーブを繰り出す。

 未だ第一戦で活躍するコラチの40年の経験が生み出す熟練のレシーブに注目だ。

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この記事を書いたのは

まつはす

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