[写真]=Lega Pallavolo、須田康暉

髙橋藍(OH/188cm/24歳)/新生髙橋藍

※写真は2025年5月5日撮影[写真]=須田康暉

 髙橋は世界トップクラスのオールラウンダーで攻守万能安定感抜群のOHだ。特に守備力はOHでは世界で五指に入ると評されるほどだ。

 今季の日本代表でも強みの守備を自身の役割だと定め、アタックはミスを抑えることを意識していた。しかし世界バレーでトルコ戦大敗後に、自身のプレースタイルは感覚と本能に従うものだったことを思い出し、アタックもリスクを負ったアグレッシブなものになった。

 トルコ戦(4得点/アタック決定率18%)から一転、その後の2試合では11得点を奪いアタック決定率は55%を超えた。

 チームを回す守備要員ではなくエースとしてもプレーできる髙橋藍のプレーに注目だ。 

デアルマス・アライン(OH/189cm/24歳)/鳥人

[写真]=坂口功将


 アラインの注目プレーは世界トップクラスのジャンプサーブとバックアタックだ。

 走り幅跳びのようにボールに飛びつき、全体重をボールに乗せて叩き込むので、レシーブで捉えきれないほどの速度を誇る。とてつもなく勢いをつけるため、アラインのジャンプサーブは、打った後に自コートの半分くらい(踏切位置から約4.5m)に着地することもあるほどだ。もはやバックアタックと変わらないほどの威力で、昨季SVリーグサーブランキング2位を記録した。

 バックアタックはさらに驚異的で、昨季SVリーグトップの73.4%の決定率(152/207)を記録した。

 文字通り全身全霊で打ち込む、アラインのバックアタックがブロックデビルズにどれだけ通用するかに注目だ。

イゴール・クリュカ(OH/209cm/30歳/ロシア)/世界最高峰の新戦力

 世界トップクラスのOHで、東京五輪ではロシア代表として銀メダルを獲得し、ベスト6に選出された。

 身長209cmの高さを活かしたスパイクが最大の武器だ。最高到達点370cmと打点が高く、さらにコートの奥にスパイクを打つので、ブロックの手の平を弾き飛ばすブロックアウトでの得点が目立つ。加えて冷静にコースを打ち分ける技術もあり、高さと技術を兼ね備えたスパイカーだ。

 さらに守備力も高く、日本人選手のようにレシーブで体勢が崩されても果敢に攻撃に加わる。 年齢も30歳とベテランでクラブではキャプテンを務めたこともあり経験豊富だ。

 攻撃力、守備力、安定感を兼ね備えた世界トップOHの1人だ。

ドミトリー・ムセルスキー(OP/218cm/36歳/ロシア)/世界最高峰の高さ

[写真]=金田慎平

 ムセルスキーは世界で最も高さと技術を兼ね備えたプレーヤーだ。

 218cmの身長を活かして力任せに打つだけでも充分に世界トップクラスの選手だが、バレーIQと技術力も高いものを持っており、ブロッカーが完封することはほぼ不可能だ。ブロックを避けた的確なコース打ちをし、速いトスを呼んでブロックを剝がすこともある。

 3枚ブロックを揃えても、圧倒的な高さを保ちながら奥にスパイクを打つので、ブロックの手の平を弾き飛ばし得点となる。

 ブロックでコースを絞ってレシーバーと一対一にしても、巨大な身体のしなりを活かした力強いスパイクを打つので、捉えきることは困難といえる。

 完全攻略の方法がない世界最強スパイカーの1人だ。

小野寺太志(MB/202cm/29歳)/オールラウンドMB

[写真]=金田慎平

 日本が誇るワールドクラスのMBだ。

 小野寺の最大の特徴はオールラウンドさだ。クイック、ブロック、レシーブ全てをバランス良く熟せる。

 そんな小野寺の真骨頂とも言えるプレーがレセプションアタックだ。

 MBの多くはレシーブが苦手なのでショートサーブで狙われ、ブレイクの起点にされる。しかし小野寺はMB世界トップクラスのレシーブ力で、サーブを完璧にセッターへ返球し流れるように自分でクイックを決められる。

 ブロックについても、敵のトスを見てから跳ぶリードブロックで確実に仕事を果たす。

 全てのプレーが安定感抜群の仕事人MBだ。

佐藤謙次(MB/196cm/28歳)/希少なレフティーMB

[写真]=坂口功将

 佐藤はサウスポーとパワーが魅力のMBだ。

 そのため佐藤の得点源であるクイックは、速さよりもパワーを活かしたゆったりとしたテンポだ。

 ブロックがついてくることも多いが、力強いスイングでブロックを弾き飛ばす。

 サーブも日本のMBでは珍しいジャンプサーバーで、左利きの回転を活かしたサーブでレシーブを崩す。

 SVリーグのチャンピオンシップファイナルでは、両チーム2位のサーブ打数(38本)を記録。多くのブレイクを生み出して優勝に貢献した。

 ブロックも2023年の世界クラブ選手権で、海外選手の攻撃を何本も止めていた。

 レフティーのMBは世界的にも珍しいので、ペルージャも翻弄してくれるに違いない。

関田誠大(S/175cm/31歳)/奇襲が奇襲じゃない

[写真]=須田康暉 ※写真はジェイテクトSTINGS愛知時代

 世界トップセッターの1人で、トスの技術がずば抜けている。そのトスはコントロール力が高すぎて、奇襲が奇襲ではなくなるのが特徴だ。

 トスの奇襲とは、敵ブロッカーがそこにはトスを上げられないとマークを外したところに、トスが乱れるリスクを負って無理矢理セットすることだ。

 縦Bクイックなどが奇襲にあたるが、敵ブロックを剥がせる分、スパイカーが打ちづらいことも多いので相手のチャンスボールになることが多い。

 しかし関田の奇襲は世界最高峰のトス精度で、スパイカーが打ちやすいトスを上げるので、奇襲が奇襲ではなくなってしまう。

 第三者視点の観客ですら会場がどよめくほど驚かされるので、ネット越しのブロッカーはさらに翻弄されているだろう。

 会場の全員を欺きながら、スパイカーが打ち抜けるトスを上げる観ていて気持ちの良いセッターだ。

小川智大(L/175cm/29歳)/忍者リベロ

[写真]=坂口功将  ※写真はジェイテクトSTINGS愛知時代

 小川はレセプションの精度とディグの反応速度が世界トップクラスのリベロだ。

 レセプションの精度については、VNLでは世界一と言っても過言ではない成績を残した。

ベストレシーバーランキング(レセプションAパス総本数)TOP10の中で最もサーブを受ける数が少なかったが、Aパス返球率(34.88%)がトップだった。つまり敵が小川を警戒してサーブで避けられていた中で、Aパスを連発していたということだ。

 ディグについても、敵がアタックを打ってからの反応速度は世界トップの1人だ。イレギュラーなボールに強く、ブロックに当たって角度が変わったり、想定外のコースに打たれてもボールに飛びついてスーパーレシーブを披露する。

 精度の高い必殺のレセプションと俊敏性の高いディグを兼ね備えた、忍者のようなプレーヤーだ。

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この記事を書いたのは

まつはす

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