アルゼンチンバレーボール連盟(FeVA)は9月29日(月)、男子アルゼンチン代表のマルセロ・メンデス監督(61)の退任を伝えた。
メンデス氏は、現役最後に所属していた母国アルゼンチンのリーベルプレートで監督としてのキャリアをスタートさせると、その後はスペインやブラジルなどのクラブチームの指揮を執り、2022年からはポーランドのプルスリーガに所属しているヤストシェンブスキの監督を務めていた。
代表監督としては2007年に男子スペイン代表の監督を務めた以降、しばらくの間は代表監督から退いていたが、2019年にアルゼンチンの監督に就任し約7年間、チームを指揮した。
メンデス氏は7年の間で、2021年の東京オリンピック(五輪)での銅メダル獲得や、長い間ブラジルが制覇し続けていた南米選手権で2023年に優勝するなど、多大な功績を残している。2025年9月に開催されたバレーボール男子世界選手権(世界バレー)では、2021東京五輪と2024パリ五輪で2連覇を達成しているフランス代表と予選ラウンド最終戦を戦い、激闘のフルセットを制して決勝ラウンド進出を決めた試合が印象に残っている。
FeVAは2025年2月にメンデス監督の2025年シーズンまでの代表監督続投を公表していたが、世界バレー2025を終えたこのタイミングで正式に退任することが公表され、「世界最高峰のバレーボールコーチの1人であるメンデス氏に対し、感謝の言葉を捧げる。私たちは長きにわたり彼の指導を受ける幸運に恵まれた」と、長年の貢献に感謝の意を示した。
なお、メンデス監督は2025-26シーズンのからの2年間、イタリア セリエAに所属するトレンティーノで監督を務めることが決まっている。トレンティーノは昨季のリーグ優勝チームだ。