一般社団法人SVリーグ(SVL)が20日(月)、10月19日(日)に開催されたSVリーグ女子第2節GAME2 大阪マーヴェラス vs アランマーレ山形の試合にて得点記録の誤りが発生したことを発表した。
大阪MVのホームで行われたこの一戦は、セットカウント3-0(25-21、25-21、25-16)で大阪MVが勝利を飾っていた。
しかし、この試合の第1セット終盤で得点記録の誤りが発生。大阪MV 19-16 A山形の場面で、A山形の川釣奈津のアタックがアウトの判定となった際、A山形がチャレンジをしようとしたところで大阪MVのリセ・ファンヘッケがブロックタッチがあったことを申告し、ファンヘッケにグリーンカードが提示された。
この時点で本来であれば大阪MVの得点が取り消され、A山形に得点が入り、大阪MV 19-17 A山形の得点記録とすべきところ、大阪MVの得点が取り消されず、大阪MV 20-17 A山形の得点記録で試合が再開した。
20-17で試合再開後、A山形の若泉佳穂がレシーブした際のフロアタッチについて大阪MVがラリー中にチャレンジを要求。しかしこのチャレンジは失敗し、A山形に得点が認められ大阪MV 20-18 A山形に。この時点でA山形の北原勉監督が、レフェリーに対して1度目の得点記録の確認要求するも、得点は修正されることなく試合が再開された。
そして大阪MVのファンヘッケのアタックが決まり、大阪MV 21-18 A山形となった際、再び北原監督がレフェリーへ得点記録の確認を要求した。
確認が行われたが、A山形のフロアタッチに対する大阪MVのチャレンジ失敗時点の映像までしか遡らなかったため、起因となったグリーンカード提示時点の記録の誤りに気付くことができないまま試合は再開し、最終的に25-21で大阪MVが第1セットを制す形となった。
今回の得点記録の誤りの原因は、第1にグリーンカードが提示されたことに対して、スコアラーが大阪MVの得点記録を1点減ずべきところ、その対応がされなかったこと。そして、2度にわたってA山形の北原監督よりレフェリーに対して得点確認が行われたにもかかわらず、得点記録の誤りはフロアタッチのチャレンジに起因するものだとのレフェリーが思い込み、映像の確認をそれ以前にまで遡って行わなかったこと、さらにスコアラー、バックアップスコアラー、点示員(得点記録員)の相互チェック機能が十分に働かなかったこと、としている。
今後の再発防止策としては、『スコアラー、バックアップスコアラー、点示員(得点記録員)の相互の得点記録の確認の徹底』・『チームスタッフより得点記録に関する確認依頼があった場合および得点に疑義が生じた際には直ちに試合を止めて、直前のラリーだけでなく関連するすべてのラリーについて試合映像を使用して見返し、確認と検証を行った上で試合を再開することの徹底』・『レフェリーによるグリーンカード提示時の得点記録の確認の徹底』の3点があげられている。
なお本セットについては、得点記録の誤りが生じたが試合は成立していることから、試合会場で記録された得点記録に合わせて第1セットの得点を大阪MV 25-21 A山形で対応するとのことだ。
昨季も得点記録の誤りが発生していたSVリーグ。1点の記録誤りは試合の勝敗に大きく影響するため、今後はこのようなミスがないように再発防止を徹底してほしい。