15日、ジャパンバレーボールアジアツアー2024の3位決定戦が行われ、タイのダイヤモンドフードファインシェフとキャットデビルが対戦した。

 タイで行われているこの大会は東南アジアのバレーボール普及と向上に加え、日本バレーの魅力を発信する目的で昨年から開催されている。今年は日本からサントリーサンバーズ大阪と大阪ブルテオンが、地元タイからダイヤモンドフードファインシェフとキャットデビルが参加しており、この4チームがトーナメント方式で試合を行う。

 14日の試合ではダイヤモンドフードファインシェフがサントリーの多彩な攻撃と徹底したトータルディフェンスに苦しみストレート負け、対するキャットデビルも攻めたサーブと粘りのプレーで善戦したものの大阪Bにストレートで敗れ、両者3位決定戦に進んだ。

 両者、14日に行った試合と同じスタメンを起用し、ダイヤモンドフードファインシェフは7年間ジェイテクトSTINGS(現・ジェイテクトSTINGS愛知)でプレーをしていた日本人プレーヤーの柳澤広平をこの試合もスタメンに選出した。

 第1セットは14日の試合で大阪Bを苦しめたキャットデビルが1点のリードを保っていたものの、サイドアウトを取り合う拮抗した入りとなった。中盤から終盤にかけてはキャットデビルにサービスエースやブロックポイントが飛び出し点差を広げ、このままキャットデビルが第1セットを取るかと思われたが、ダイヤモンドフードファインシェフもサービスエースやブロックポイントで負けじと食い下がり、デュ―スに持ち込む。最後はサービスエースで30点を超える激闘の第1セットをダイヤモンドフードファインシェフが奪い取る。

 第2セットは、序盤ダイヤモンドフードファインシェフが10点を獲得するまでに3本のサービスエースを決めるというサーブの好調さを見せ、試合を先行する。中盤もダイヤモンドフードファインシェフの勢いは止まらず最大5点差をつけ終盤へ突入した。しかし第1セットとは反対にキャットデビルが24点目で逆転に成功すると、その流れで第2セットを奪い返す。

 ダイヤモンドフードファインシェフのリードで始まった第3セットだが、中盤に入るとキャットデビルが逆転に成功し、その後は両者サイドアウトを取り合う一進一退の攻防が続いた。先に均衡を破ったのはキャットデビル、コート外に大きく飛んだボールを拾い、得点に繋げブレイクに成功すると最大3点差をつけて終盤に入る。またも20点以降に点差が縮まり接戦となるが、最後はキャットデビルがブロックポイントで第3セットを取り切る。

 第4セットもダイヤモンドフードファインシェフがリードする立ち上がりとなったが、中盤にキャットデビルがブロックポイントで同点に追いつくとサービスエースで逆転、その後もサービスエースやブロックポイントでダイヤモンドフードファインシェフとの点差を離す。最後はダイヤモンドフードファインシェフのスパイクミスで第4セットをキャットデビルが奪い、この試合に勝利した。

 タイのクラブ同士での3位決定戦は20点以降の接戦と逆転、サービスエースとブロックポイントの目立つ試合となった。日本のバレーファンにとってタイのクラブチームの試合はあまり馴染みがないかもしれないが、これを機に興味を持つ者もいるのではないだろうか。

■試合結果

ダイヤモンドフードファインシェフ 1-3 キャットデビル

第1セット 34-32
第2セット 24-26
第3セット 22-25
第4セット 21-25

この記事を書いたのは

VOLLEYBALL KING 編集部

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