10月21日(火)にポーランド1部のプルスリーガが開幕した。

 今季より1部に昇格したヘウムには、昨季までVC長野トライデンツでプレーをしていたリベロの備一真が所属している。ヘウムは、今季新たに加入した正リベロ候補のイェンジェイ・グルシュチンスキが負傷し、数カ月間の離脱が決定。それに伴い2025年8月に備の獲得を発表、契約期間は5カ月間だがシーズン終了までの契約延長オプション付きで移籍している。

 そして昨季のリーグ戦を13位で終えたリヴィウには、ウルフドッグス名古屋を経て、昨シーズンは韓国Vリーグの水原韓国電力ビクストームでプレーしていたセッターの中野倭が所属している。

 備所属のヘウムは、開幕戦でワルシャワと対戦。バレーボールが国民的スポーツのポーランド、ファンの熱気と大歓声に包まれ、備はスタートからコートに立った。開幕戦からフルで出場し、強烈なスパイクを自チームのコート内に上げ、サーブレシーブ成功率は67%という高い数字を叩き出したが、チームは強豪ワルシャワ相手にセットを奪えず。常に劣勢に立たされる苦しい展開で、ストレートでの敗戦となった。

 そして中野が所属するリヴィウは開幕戦でグダニスクと戦い、フルセットにもつれる激戦となった。中野はベンチからのスタートとなったが、2、4、5セット目に、元ドイツ代表セッターであるルーカス・カンパに代わって途中出場を果たし、ポーランドで自身のトスワークを披露。点が決まると全身で喜び、チームメイトとも積極的にコミュニケーションを取る姿を見せた。しかしセットカウント2-2で迎えた最終セット、序盤から相手にリードを広げられフルセットの末、チームは敗戦となった。

 備も中野も開幕戦は黒星スタートで悔しいデビュー戦となったが、リーグは始まったばかり。ポーランドの地でこれから活躍する2人に注目していきたい。

 なお、2人が所属するヘウムとリヴィウは、リーグ第9節で11月30日(日)1:30から対戦する。プルスリーガの試合は、有料の『Volleyball TV』で視聴が可能だ。