27日(月)にセリエA第2節が行われ、男子日本代表キャプテンでアウトサイドヒッター(OH)の石川祐希が所属するペルージャは、ホームでチヴィタノーヴァと対戦した。
開幕戦でペルージャはモンツァと対戦し、セットカウント3-1で勝利。スタメン出場の石川は18得点をマークし、チーム2位の成績を残した。第2節の相手はイタリア代表のOHマッティア・ボットロやブルガリア代表のアレクサンダー・ニコロフといった攻撃力の高い選手を擁するチーム。どのような試合展開になるか注目が集まる中、石川はベンチからのスタートとなった。
第1セットは序盤から拮抗した展開となり、中盤まで両チームとも譲らない。しかし、セッター(S)ジャネッリのサービスエースをきっかけにペルージャが一気に流れを掴み8点のリードを奪う。チヴィタノーヴァはニコロフにボールを集め反撃を試みるも終盤までペルージャの強力なサーブが走り、25-15でペルージャが第1セットを先取した。
続く第2セットでは、ペルージャが序盤から主導権を握るものの、中盤で相手にサービスエースを許し、ブレイクを奪われる。チヴィタノーヴァはOHボットロとニコロフを中心に攻撃を組み立て、16-19とリードを広げる。ここで石川がコートに入ると、強烈なサーブを正確にレシーブし、自身のサーブで相手を崩しアグスティン・ロセルのブロックにつなげるなど、サーブ&ブロックの連携で存在感を示した。しかし、勢いに乗ったチヴィタノーヴァを止めるには至らず、22-25でこのセットを落とした。
第3セット、石川は先発でコートに入る。序盤から相手のブロックを巧みに利用したブロックアウトや強烈なバックアタックで得点を重ね、試合を優位に進める。ジャネッリも多彩なトスワークで攻撃を展開し、自分たちのリズムを維持したまま25-20でペルージャがセットを奪い返す。
第4セットはロセルのブロックとOHカミル・セメニウクのサービスエースでペルージャが流れを掴む。相手のサーブで乱された場面、石川はバックライトからの難しい2段トスを、3枚ブロックの指先を狙う巧みなスパイクを決めて会場を沸かせる。ペルージャは終盤までリードを保っていたが、19-16からチヴィタノーヴァの高いブロックとサーブに押され連続失点。最後は逆転を許し、23-25でチヴィタノーヴァにセットを奪われた。
勝負が決まる第5セット、互いに譲らないサイドアウトの応酬が続く。石川は決め切るのが難しいトスを冷静にリバウンドで繋ぎ、チャンスを確実に得点へつなげる持ち味を発揮した。その後も相手のレシーブを弾くほどの強烈スパイクを決め、存在感を示す。終盤まで一進一退の攻防が続く中、相手のスパイクミスによる得点でマッチポイントを握ると、最後はジャネッリのダイレクトスパイクが決まり15-11でペルージャがフルセットの激闘を制した。
ペルージャは相手の高いブロックや強力なサーブに苦しむ場面もあったが、リズムを保ちながら立て直して勝利を飾った。石川は途中出場で9得点をあげ、冷静なリバウンドやブロックアウトなど持ち味を活かしたプレーでチームの開幕2連勝に貢献した。
次戦の第3節では、日本時間30日(木)4:30よりパドヴァとホームで対戦する。
ペルージャ 3-2 チヴィタノーヴァ
第1セット 25-15
第2セット 22-25
第3セット 25-20
第4セット 23-25
第5セット 15-11




