27日(月)から29日(水)にかけてプルスリーガ(ポーランド1部)の第2節が開催され、リベロの備一真が所属するヘウムはクプルムと対戦した。
今季より1部に昇格したヘウム。正リベロ候補の負傷に伴い、備とシーズン終了までの契約延長オプション付きの5ヵ月間の契約を結んだ。
開幕戦では強豪ワルシャワ相手にストレート負けを喫したヘウムだが、備はスタメンリベロとしてプレー。第2節のクプルム戦でもスタートからコートに立った。第1セットは、序盤から備が安定したサーブレシーブでチームを支える。瞬時の反射神経でブロックフォローし会場を沸かせるシーンも。しかしチームは離された点差を追い上げることができずセットを落とす。
第2、第3セットでも備は守備の要としてチームに貢献、時には強烈なスパイクを受けボールを上げるも次に繋がらず、強く手を叩いて悔しさをにじませる場面も。第2セットでは中盤にヘウムが6連続ポイントを奪い一気に逆転に成功。その勢いでセットを取り返し、第3セットは終盤まで競った展開になるも終盤に逃げ切ったヘウムが連取した。
続く第4セットは始終相手のペースで試合が進み、まさかの8-25でセットを取られると、勝負の行方は最終第5セットへ。まさに手も足も出ない状態で第4セットを落としたヘウムだったが、最終セットではその悪い流れを断ち切る。備の丁寧なサーブレシーブからまず1点目を取ったヘウム。以降は互いに点を取り合い、点差がつかずに終盤まで試合が進むが、11-11の同点の場面から1度ブレイクに成功したヘウムがマッチポイントを握り、最後は巧みなフェイントを駆使して15点目を取ってゲームセット。ヘウムがフルセットの激闘を制した。
昇格組のヘウムは開幕2戦目で大きな勝利を手にすることに。備は第4セットでは一時交代したものの、ほとんど時間でコートに立って守備でチームを支え、サーブレシーブ成功率は脅威の80%という数字を叩き出した。試合後、備は自身のインスタグラムを更新しチームの1勝目を喜んでいる。
■試合結果
ヘウム 3-2 クプルム
第1セット 14-25
第2セット 25-22
第3セット 25-22
第4セット 8-25
第5セット 15-13




