27日(月)から29日(水)にかけてプルスリーガ(ポーランド1部)の第2節が開催され、セッターの中野倭が所属するリヴィウがチェンストホヴァと対戦した。

 昨季韓国Vリーグの水原韓国電力ビクストームでのプレーを経て、今季はポーランドのリヴィウに移籍した中野。開幕戦では途中出場しポーランドデビューを飾ったものの、試合はフルセットの激戦の末に敗れていた。

 第2節でも中野はベンチからのスタートに。第1セットは両者点の取り合いでデュースにもつれるが、先行してセットポイントを握った相手チームが24-26で先取する。続く第2セットは12-13と1点ビハインドの場面で、ルーカス・カンパに代わって中野がコートイン。競った展開となるが、要所でブレイクに成功したリヴィウがリードを広げる。終盤に相手も追い上げるも、なんとか逃げ切って25-23でセットを取り返す。

 第3セットでは、中野はスタートからコートに立ってバランスの良いトスワークを見せ、さらに自身でも1得点を決める。このセットは最後までチームの司令塔として攻撃を組み立て、最後までリードを保ってセットを奪い、チームは今季初勝利に王手をかける。

 第4セットもスターターとして中野の姿が。序盤に連続失点をするも、何とか立て直し食らいつく。僅かにリードされていた点差を巻き返し、終盤で同点に追いつくリヴィウだったが、20点目以降に再び点差を離される。21-23の場面で中野は2枚替えでベンチに下がるも再びコートイン。24点目を握られながらセッティングするも、そのスパイクがミスになりこのセットを取られ、勝負は最終セットへ。

 勝負が決まる最終セットも中野はスタートからコートに立つ。序盤から良い入りで3連続ポイントを奪ったリヴィウが先行する。その後もチームはブロックで相手の攻撃を阻むと勢いに乗る。中盤、少し相手に流れが行きそうな場面もあったが、追い上げを許さず、序盤に得たリードを保ちながら確実にサイドアウトを取り切ったリヴィウが15点目を取り、フルセットを制した。

 中野は今試合、1セット目での出場はなかったが、2セット目の中盤からの途中出場を果たした。3セット目以降はすべてスターターとしてコートに立ち、自身の組み立てでチームのフルセット勝利に貢献した。

 なお、相手チームのセッターにはアルゼンチン代表のルチアーノ・デ・セッコが所属しており、すべてのセットでスタートからプレーしていた。中野は自身のXにてデ・セッコとのツーショット写真をあげ「This is treasure」とコメントしている。試合に勝利したことはもちろん、ポーランドの地に来て叶った、長年活躍する世界的なセッターとの対戦も中野にとっては素晴らしい経験となったようだ。

■試合結果

リヴィウ 3-2 チェンストホヴァ

第1セット 24-26
第2セット 25-23
第3セット 25-20
第4セット 21-25
第5セット 15-11

この記事を書いたのは

VOLLEYBALL KING 編集部

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