[写真]=Lega Pallavolo

 10日(月)にセリエA第6節が行われ、男子日本代表キャプテンでアウトサイドヒッター(OH)の石川祐希が所属するペルージャは、アウェイでピアチェンツァと対戦した。

 ペルージャは開幕から負けなしの4連勝中。対するホームのピアチェンツァはここまで2勝2敗の成績としている。今回、日程の関係で第5節の試合よりも前倒しで第6節が行われた。

 5連勝をかけたこの試合、石川はベンチスタートとなった。第1セットは序盤からピアチェンツァにリードを許し、追いかけるペルージャはなかなかスパイク決定率が上がらず。終盤に追い上げを見せるも、それまでに離された点差が大きく、20-25でセットを落とす。

 第2セット、石川は序盤にカミル・セメニウクに代わってコートに立った。ペルージャはピアチェンツァの高いブロックに苦しみ気持ち良く得点を決められず、ブロックを意識してか、スパイクをアウトにする場面も増える。さらに強烈なサーブで守備を崩されると主導権をピアチェンツァに握られ、完全に勢いを失ったペルージャは手も足も出ず。11-25という大差でこのセットを落とした。

 後がなくなった第3セット、ミドルブロッカー(MB)のセバスティアン・ソレのブロックポイントから流れを掴んだペルージャが連続ポイントを奪い、今試合初めて2点以上のリードを奪う。その後も要所でブレイクしたペルージャが得点を重ね、ピアチェンツァの追い上げを許さず。最後までリードを守ったペルージャがこのセットを取り返す。

 第4セット、石川は5-8と3点のリードを許した場面でOHオレフ・プロトニツキーに代わってコートに入る。徐々にブロックタッチを取り、切り返して攻撃を決める場面が増え、ラリーを制して追いつくペルージャ。10-10の場面ではソレがダイレクトでスパイクを決めると、懸命なディグで繋いだボールを石川が決め、連続ポイントを奪った。その後も簡単にボールを落とさなくなったペルージャが勢いを増し、石川も3枚ブロックを抜いて得点を決めるなどして躍動。25-21でこのセットを制し、勝負は最終第5セットへ。

 第5セットはスタートからMB陣がブロックを決め、ペルージャが優勢に。このセットはスタートから起用された石川も、巧みなブロックアウトで得点を重ねていく。また今試合、1セット目終盤からチームの司令塔を務めた18歳のセッター、ブライアン・アルギラゴスもブロックを決めると完全に流れはペルージャの手に。15-8と大差をつけて最終セットを制し、勝利を飾った。

 第1セット終盤でベンチに下がったペルージャのキャプテンで正セッターであるシモーネ・ジャネッリを欠く中、チームは見事な立て直しを見せ、2セットダウンから逆転勝利を掴んだ。石川は2セット目と4セット目に途中出場、勝負が決まる5セット目にはスタートからコートに立ち、7得点をあげた。4セット目では、劣勢の場面から多彩なスパイクでポイントを重ね、チームに良い流れをもたらし勝利に貢献した。

 今試合に勝利し開幕5連勝としたペルージャは、これで唯一負けなしのチームとなり、リーグ1位に浮上。次戦は、14日(金)4:30よりホームでクーネオと対戦する。

■試合結果

ペルージャ 3-2 ピアチェンツァ

第1セット 20-25
第2セット 11-25
第3セット 25-21
第4セット 25-21
第5セット 15-8