14日(金)にセリエA第11節が行われ、男子日本代表キャプテンでアウトサイドヒッター(OH)の石川祐希が所属するペルージャはホームでクーネオと対戦した。
ペルージャが12月に世界クラブ選手権に出場する関係で前倒しで行われたこの試合。ペルージャは開幕から負けなしの5連勝中。対するクーネオはここまで1勝4敗で、昨季A2で優勝を果たして今季よりスーパーリーグで戦うチームだ。
第1セット、石川はスタートからコートに立った。序盤は僅かにクーネオがリードして試合が進むが、徐々に点差を詰めていくペルージャ。13-13と同点のところから逆転に成功する。中盤から終盤にかけてリードをキープする中、石川は2段トスから巧くブロックアウトを決め、直後のサーブでは相手レシーバーを吹き飛ばすような強烈なエースを決める。最後も石川のノータッチエースが決まり、終盤に火を噴いたペルージャが25-19で先取する。
第2セットは、いきなりオポジットのワシム・ベンタラのブロックポイントで試合が幕を開ける。石川も第1セットから好調なサーブでエースを決め、ペルージャが序盤から点差を広げていく。中盤、状況に応じて上手くリバウンドを取る石川の活躍などでペルージャがラリーを制す場面が増え、20-11と大きな点差をつけて20点台にのせる。終盤もサーブでクーネオの守備を崩したペルージャが勢いそのままに、25-16で制して勝利に王手をかける。
第3セットも序盤から石川は鋭いサービスエースを決める。ペルージャのリードで試合が進むが、クーネオも大きく離されまいと食らいつく。石川は強烈なスパイクのみならず、空いているスペースにボールを落として得点するなど、多彩な攻撃で得点を重ねる。終盤に入っても、自分たちのバレーを展開して確実に点を取り切ったペルージャが25-21で制し、勝利を飾った。
石川は今試合でフル出場し、チーム最多タイとなる16得点を獲得。また、すべてのセットでサーブでも得点し、サービスエースはチーム最多の4得点をあげた。ペルージャは攻撃陣の平均決定率が59%と高い数字を見せ、クーネオにセットを奪取されることなくストレート勝利を飾り、これで開幕6連勝で首位をキープしている。
ペルージャは次戦、第5節に当たる試合で現時点で4勝1敗で3位につけるヴェローナと17日(月)0:00より対戦する。
■試合結果
ペルージャ 3-0 クーネオ
第1セット 25-19
第2セット 25-16
第3セット 25-21




