[写真]=Lega Pallavolo

 11月16日(日)にセリエA男子の第5節が行われ、男子日本代表のアウトサイドヒッター(OH)大塚達宣が所属するミラノはアウェーでパドヴァと対戦した。

 ここまで2勝2敗のミラノは、11月3日(月)に行われたモンツァ戦以来の試合に挑んだ。一方、この試合の対戦相手であるパドヴァはここまで5試合を終え、2勝3敗と負け越している。

 注目の第1セット、大塚はスタートからコートに立つ。昨季、日本でプレーしたOHフランチェスコ・レチネのサービスエースから先行したミラノは、中盤にかけてリードを広げていく。一時、相手に1点差まで詰め寄られたミラノだが、すかさず意地の6連続得点。再び相手を突き放す。その後もブレイクに成功したミラノは25-17で第1セットを制す。大塚は要所でアタックを決め、チームの連続得点に貢献した。

 第2セットは開始早々の3連続得点でミラノが一歩前に出るも、競った入りとなる。その後も一進一退の攻防が続く中、終盤まで相手に逆転を許さなかったミラノが20点以降に4連続得点で抜け出す。以降は流れ変わらず、ミラノが第2セットを取り切る。

 第3セットはここまでと一転、パドヴァが先行する入りに。ミラノが10-10で同点に追いつくと、中盤は拮抗した展開となる。このセットも終盤にリードを奪ったミラノは、24-22で先にマッチポイントを握った。この重要な場面、大塚の放ったバックアタックが相手レシーバーの腕を大きく弾き、試合が決まったかに思われた。しかし、主審が大塚の攻撃にアタックラインフォルトの反則を取り、得点が相手に入る。ミラノはその判定にチャレンジを要求。チャレンジは成功に終わったものの、このラリーがノーカウントに。その後、流れを失ったミラノは相手にデュースに持ち込まれ、27-29でこのセットを落とした。

 続く第4セット、ミラノは第3セットで失った勢いを取り戻すことができず、終始相手のペースで試合が進む。このセットもパドヴァが取り切り、試合はフルセットに持ち込まれた。運命の最終第5セットは序盤、ミラノが7-2と大きく前に出る。大塚はアタックやブロック、サービスエースで得点を重ね、チームを支えた。終盤までリードを保ち続けたミラノは15-10で第5セットを制し、フルセット勝利を飾った。

 ミラノは苦しみながらも、意地の勝利を掴み取った。大塚はブロック2本、サービスエース1本を含むチーム2位の23得点を獲得。勝負所で勢いに乗る得点を決めるなど、チームの勝利に大きく貢献した。次戦の第6節、ミラノは20日(木)4:30よりホームでグロッタッツォリーナと対戦する。

■試合結果
ミラノ 3-2 パドヴァ
第1セット 25-17
第2セット 25-20
第3セット 27-29
第4セット 21-25
第5セット 15-10